後藤田正晴「ブッシュ大統領と小泉首相には熟慮の跡がうかがえない」


今朝の日経新聞で後藤田正晴は言いました:
ブッシュ米大統領も占領後のことを甘く見ていたのではないか。小泉さんも熟慮のうえで(支持した)という感じはしない。日米安保と国際協調という二点が大事だといっているが、これはちょっと疑問がある。
さすがに「カミソリ後藤田」との異名をもつ長老の後藤田氏だけのことはあり鋭い。小泉さんも自分で「熟慮」できないのなら、せめてこういう人の意見を聞くべきであった。

後藤田氏が小泉首相が○○の一つ覚えのように唱えている「日米安保と国際協調」というご題目に疑問があるとする理由は:
テ ロを軍事的に解決するのは不可能。レジスタンスに発展すれば、正当性はイラクの抵抗勢力にあることになる。だから大義が必要。大義が明らかでない戦に参加 しなければ有効に作動できなくなるというほど、日米安保は軽いのかといいたい。軍というものは、大義なく使ってはいけない。れっきとした軍隊をもつフラン ス、ドイツ、そしてロシア、中国がいずれも軍を出していない。そこに軍隊ではないと言っている自衛隊が出るのが国際協調と言えるのか。
さらにこうも言う:
イラク国民が圧政を受けていたのは事実だろう。しかし、それをよその国が軍事力で解放するというのは形を変えた国家主義、植民地 主義だ。(中略)どうも最近の日本の傾向は危ういな。昭和五、六年ごろの状況に似てきたね。過去を振り返ってみても、戦というものはいったん始めると、行 き着くところまで行かないと収まらない。いったん始めると絶望的な状況になってもやめられない。
こういう第二次世界大戦を個人的に経験した世代のいうことに、われわれは耳を傾けるべきである。

Posted: Sat - February 7, 2004 at 09:58 AM           |  


©