「凶悪で奇怪な事件はイナカで起こる」(シャーロック・ホームズ)
手元に全集がないので、シャーロック・ホームズがどの事件でこの名言を吐いたのか調べられないが、確かこういう理由だったと思う:- 世間の人はロンドンでこそ犯罪が多いと思っているが、実は逆だ。一見平和そうに見えるイナカでこそ凶悪な犯罪が多いのである。
- ロンドンでは単純な犯罪が多いが、凶悪な犯罪はそれほどない。人々は仕事で忙しいのでおかしなことを考える余裕はないし、人が多いのでお互いにチェック機能が効くからヘンなことをやりにくい。
- その点イナカでは人家が散在していて他人の目が届かない。常識が通用しない。イナカの金持ちは暇があるので悪だくみをしやすいし、お金をめぐる確執からの犯罪が多い。
確かに、シャーロック・ホームズの「事件」はたいていイナカで起こっている。ホームズとワトソンはロンドンから汽車で出かけて犯罪解決に乗り出す話しが実に多い(もちろんロンドンでの事件もあるが奇怪な事件はおおむねイナカ)。今回の佐世保の銃乱射事件でも、自殺した容疑者は、高校を出てからほとんど仕事らしい仕事もせず、高価な4輪駆動の大型車を乗り回し、マニアックな高い猟銃を三丁も保有し、毎日スポーツクラブに通う身分だったという。男の子なのに、地元で職がなければどうして大都市に出て職を探さないのだろう。理解できない。「小人閑居して不善を為す」の例。幼女を何年も自室に監禁し弄んでした中年男の事件も、そういえばイナカだった。戦後の地方への過分のバラマキ政治が、こういったお金だけ持って暇を持てあましている輩をたくさん生み出したとすれば、これは政治の問題でもある。今度出たシャーロック・ホームズの新訳はなかなかいい。DVDの全集も買ってしまった。
Posted: Sun - December
16, 2007 at 07:10 PM
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