「政府がお金を地方の農協や建設業に流し続けると、若者の都市部への流出がさらに加速して、地方はますます疲弊する」(川本裕子)


今朝の日経「迷走ニッポン」で早大大学院教授の川本裕子氏がいいことを言っている。

抜粋:
  1. 政治家がバラマキに走る背景は格差問題。しかし国民が生活に不安を感じる真因は経済が成長していないこと。格差が叫ばれるが、国民が「格差」という場合、自分たちが成長していない、将来への展望が見えないという状態を「格差」という単語に集約させている。政治家はそれに乗っかって(バラマキ政策に)利用している。
  2. 政治家は現実を直視せず、国民はそれを見抜いている。世界もはっきり見ている。政府が改革継続を丹念に実行していかない限り、海外投資家の日本売りは止まらない。
  3. (農水族などの族議員は水を得た魚のようだが)個別農家への所得保障は農業の担い手として最終的に自立させることを目標としていない。業種転換への移行措置なら意味があるが、生産を永続させるのを前提としては日本の農業は強くならない。
  4. 今でも地方交付税制度があるのに、さらに地方にお金を流す仕組み作りは都市住民の反発を招く。
  5. 道路財源の使い切りやなどのバラマキ政策は、国民の負担で特定利益集団を優遇するものだ。財政のつじつまが合わなくなるのは明白で、その結果、消費税増税が必要だと言われても受け入れがたい。
  6. 政府がお金を地方の農協や建設業に流し続けると、若者の都市部への流出がさらに加速して、地方はますます疲弊の度を強めてしまう。古い仕組みにしがみつきたいという若者は少ない。むしろ地方に残ることが苦痛に感じるだろう。

族議員たちは、問題のすり替えがうまい。騙されないようにしなければならない。

Posted: Wed - December 5, 2007 at 12:06 PM           |


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