「わが三重県が生んだ偉人は、現代人には及びもつかない“大悪党”だった」(北川正恭)
今晩の日経読書欄。三重県出身の松尾芭蕉はとんでもない「大悪党」だったとする嵐山光三郎の新書について、元三重県知事の北川正恭氏が誇らしげに書いて居られる。芭蕉はとてもすごい人だったと思う。それにつけても情けないのは、すぐ騙されてしまう都会人のアホさ加減。
この本:芭蕉はとんでもない「政治家」だった、とてもどろどろした利害関係の調整にその能力を発揮したという本だが、そういう見方もあることは承知している。でも、それに関連して気がついたのが、同じ今晩日経夕刊「十字路」での吉田春樹氏のコラム。吉田春樹氏は日本の国民負担率はどう考えても低すぎる。もっと議論するべきだと仰る。つまり:- 2004年現在でのOECD資料によると、国民の租税負担と社会保障負担の合計の国民所得に対する比率(つまり国民負担率は):
- スウェーデン……70%
- フランス……61%
- ドイツ……51%
- イギリス……48%
- アメリカ……32%(民間医療保険を入れると40%)
- 日本……40%
日本も欧米並みに国民負担率を高めるべきであると示唆されるが、さて、どうだろうか。次のようなことも視点に入れなくてはいけない:- 日本の食料品価格は異常に高い。これは一般国民からの「恵まれない」とされるノーソン住民への制度的所得移転のシステムであるが、これは国民負担率で考えると優に十パーセントに上るだろう。
- 日本の自動車税やガソリン代、高速道路料金などの国内移動コストも異常に高い。これもノーソン住民への所得再配分のための地方公共事業を継続させるために行われる地方公共事業の継続のために必要なコスト。これも国民負担率で考えれば優に数パーセントになるのではないか。
- おまけに租税や健康保険料などの負担は「必要とされる恵まれない人たちにお金が回ること」が少なくとも期待できる。上記の二つのコストはそうではなく、むしろ都市住民より裕福なノーソン家計にそのお金が回る制度となっている。
農水族は、「今回の参院選で小泉改革路線は国民に否定された、今こそバラマキへの復帰が必要なのだ」と意気軒昂だが、国民は「安倍ボクちゃんウヨ路線」が嫌いなので民主党に投票しただけであり、決して小沢的バラマキを支持したのではないことを忘れて貰っては困る。自分の都合のいい方に選挙結果をねじ曲げて解釈する傾向が最近とみに広まっている。こういうようでは、やはり早期に衆院解散をして、「農村バラマキをとるのか、都市住民のための改革継続をとるのか」で再びきっちりした民意を問うのが望ましいと思う。蛇足)京都人や大阪人なら、そんなに簡単に騙されなかったと思うのだが、東京人は金銭的にとてもナイーブ。「宵越しの金は持たない」という倫理では、イナカの悪党どもに赤子の手をひねるように簡単にぼられてしまうのである。やはり東京遷都は間違いだったな。
Posted: Wed - October 24, 2007 at 07:54 PM
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