「”わが文化がユニーク”とは言うな」(ヘルベルト・プルチョウ)


日経夕刊の「あすへの話題」の執筆者が今春から一新。上のヘルベルト・プルチョウ氏は城西国際大学の教授だが、いいことを書いておられる。

抜粋:
  1. 「全人類の共通文化は何?」と日本人友人三人に聞いた。答は「そんなのはない」というものだった。こういう強調は自分の文化を外国の文化から守るために必要な手段かも知れないが、このような考え方はおかしい。
  2. 世界平和を守るためにも、お互いを切り離す「俺はユニーク」という見方を捨てて、世界中の人間がシェアする文化に目を向けたらどうか?
  3. 人間の共通文化とは、まず言語、それから宗教、芸能、社会、法律など。
  4. 中でも言語は一番重要。人間は例外なしに言語を使う。言語がなければ宗教、芸能、社会、経済、法律などはありえない。
  5. 人間であるとは一体何かを考えよう。

NHKテレビを見ていて気になるこ とがある。やたらと「ニッポン」を連呼するのだ。「美しい日本の風景」とか、「日本人の生き方」とか、「日本人の心」など、あらゆる番組で「ニッポン」が 強調される。「ナショナル・アイデンティティー」を強調しなければならない中南米などの発展途上諸国でも同じような現象が見られるが、先進国ではめずらし い(かつてのアメリカでもややそういう傾向が見られたが、それは当時のアメリカが遅れていた証拠で、今はそんなことはないだろう)。

この「ニッポン」という意識が強すぎるから、近隣国とおかしなことになる。もっとも近隣国はもっと遅れているから、あっちでもナショナリズムがみなぎっているが、先進国である日本がアホの真似をわざわざする必要はない。

Posted: Sat - January 7, 2006 at 07:07 PM           |  


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