「強いアングロ・サクソンに善悪の関係なく盲従するのは日本の国益だ」(岡崎久彦)に異議あり!
今朝の「サンデー・プロジェクト」で岡崎久彦はいいました:過去400年間の歴史を見れば子供でもわかる。アングロ・サクソンが常に戦争で勝っている。彼等に歯向かった国は亡びている。この強いアングロ・サクソンに盲従するのは日本の国益に合致する。良い悪いは関係ない。
日米同盟が重要だということは論をまたない。しかし岡崎久彦氏の「ぶら下がり」哲学は美学に反している。これでは対等の同盟国として米国民から尊敬される国にすらなれないように思う。
この岡崎久彦氏の哲学は長年一貫している。冷徹な国際関係を論者として一見説得力が
高い。国際関係とはしょせん力の関係、身も蓋のないものだからである。でもどうしても違和感が残るのは、そこに「美学」がないからである。「奴隷の平和」
もしくは「犬の平和」を指向しているように見える。もちろん「犬」になっても戦争に負けるよりはいい。しかし、このような実利一辺倒のぶら下がり主義で、
果たして米国国民の尊敬を得られる国になることが出来るのであろうか。
岡
崎久彦氏もいっているように、米国は中国を「ひとかどの国」として評価している。米国にとって世界統治のためには日本とではなく中国と組むことも一つの有
力な選択肢である。単に強いからというだけで米国にオンブに抱っこで盲従するような国は、長い目で見て決して米国民の尊敬を得られないように思う。品がな
いと軽蔑されるだけだ。
アングロ・サクソンの世界制覇
の歴史を見てみても、彼等は決して弱い相手とは組まなかったことがわかる。彼等は常に強い「敵」を味方に取り込んだ。弱い相手は軽視され搾取されるだけで
あった。だから言うことを聞かない中国が逆に重要視されるのだ。時の米国権力者に単に盲従するだけの岡崎外交は、日本のディグニティーを貶め、米国民の軽
蔑を招き、アジアでの日本の存在感を薄め、強いては日米関係すらも脆弱化させるのではないか。
岡
崎久彦氏は数年間に渡り国際情勢の分析手法をお教えいただいた先生であり、とても尊敬している。考え方は身も蓋もないように見えながら現実に則したもので
ある。しかし、それを公に言ってしまった途端に、日本という国の「品位」を国際的に落とすことになるように思う。国際関係でも美学は必要だ。
つ
いでながら、岡崎氏は「いったん決まったこと(イラク派兵)に反対するのは醜い。決まったことに従うのは民主主義の鉄則だ」と討論相手(寺島実郎氏)を一
蹴した。しかし、決まったことであっても必要な軌道修正が必要と考えた場合は議論の継続を求めるのは当然のことだ。決まったことだといって議論を拒否して
まっしぐらに突進するのは、それこそ民主主義の大原則に反するのではないか。
Posted: Sun - February 22, 2004 at 11:47 AM
|