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Le Monde イラク首脳は「我々は最高の音楽と花で侵略者を迎える」と皮肉る 2003.3.27


2003.3.26

ルモンドのバグダッド特派員の報告です。フセイン政権 は「首都決戦」に持ち込む構え。第二次大戦中の日本では「本土決戦」が主張されましたが、同じことです。イラクで嫌われているフセインですが、ナショナリ ズムが絡むとまた話は別。彼等の立場になって考えるとわかります。こうして多くの市民が犠牲になるのです。

Reportage
"Nous allons accueillir les envahisseurs avec la plus belle musique et les plus jolies fleurs", ironise Tarek Aziz (2003.3.26)

イラク首脳は「我々は最高の音楽と花で侵略者を迎え る」と皮肉る

首都は週末にまでに来るであろうアメリカ軍装甲部隊を 待ち構えている。
バグダッド特派員報告

米英軍のパイロットが狙いを付けにくくするため、町の 周りの塹壕には何千リットルもの石油を注ぎこまれ火が付けられており、そこから立ち上る煙が町を城壁のように囲んでいる。バグダットは3月25日、その深 い灰色のもやの中で朝を迎えた。B52爆撃機による散発的な爆撃が月曜日中続き夜になっても爆発音が町を揺さぶっていた。火曜日の朝8時、爆撃は町の外環 部分で再開されている。

ティグレ川の北西岸にあるアルアジミヤの繁華街で、 30歳ぐらいの女性セイナ・サバーは家族5人のうち配偶者と子供二人のうち一人と母親を失った。頭に負傷し同じように頭に怪我をした3歳の子供と一緒に病 院のベッドで泣いている。彼女の二階建ての家は爆弾で真っ二つに破壊されて瓦礫となった。そこで5人が死に、遊び仲間の近所の子供達24人が重傷を負っ た。

爆弾は午後の早い時間に投下され、すぐに消防隊や武装 民兵達が生存者を救出するために駆けつけた。8歳のチャイマ・カリルは鼻を潰され医者によれば「一生傷が残る」とのこと。戦争は無数の罪のない被害者を伴 いながら迫ってきているのだ。今週末までに、十分な数のアメリカの装甲部隊と兵隊がイラクの首都攻撃に取りかかるであろう。首都に残っている国際人権団体 は殺戮が心配であると声を大にして表明している。

バグダッドでは、戦争が同時に情報戦争の様相も呈して いる事をふまえ、月曜日の夜、政府は彼等の最高の武器を国際報道陣の前に提示した。タレク・アジズ副首相だ。かれは、完璧な英語で第一次ガルフ戦争にまで 遡って戦いの歴史を説明したのである。彼は「侵略軍」は「世界が現時点で不安定状態に在る事を利用してイラクを始めすべての中東地域を再植民地化しようと している」と非難した。アメリカの現在の政権は「シオニストのユダヤ人のギャングに牛耳られて、同時にハクチ的に馬鹿で、アメリカの国益を現在ワシントン を支配しているユダヤ人社会と軍産共同体の利益のために売り渡した」と非難する。

「兵士達と部族」

アメリカとイギリスの高官達の「イラクの指導部は最初 の爆撃で崩れ去った」とする言葉については副首相は「いわゆる政府とバース党の孤立」については「ウム・カサールやナシリア、ファオ、バスラなどの南部の 町には共和国防衛隊はおらず民兵と正規軍と部族民とシーア派しかいない」と皮肉を込めて強調する。

イラクのテレビは月曜日の夜バグダットから80キロ南 で放置されたアパッチ・ヘリコプターの映像を放映した。ヘリコプターにはミサイルが発射されずに残され20人ほどの民兵が周りで気勢を上げている。ヘリコ プターの二人のパイロットの映像も放映された。イラクの国営放送によればもう一つのアパッチも辺鄙なところに住んでいる部族民によって撃墜されたとの事 だ。

一つ確かな事があると副首相は言う。「ディック・チェ イニー副大統領の強がりにも拘わらず、南部イラクの民衆が侵略軍に対して歌を歌ったり花を差し出したりして歓迎したと言う事はまだない」と。「アメリカの 言うように指導部が民衆と孤立しているのなら、どうしてこのような効果的な防衛戦を実行できるのか」と。

アメリカとイギリスが捕虜の映像を流した事はジュネー ブ条約の違反であるとしている事については、副首相は開戦前にブッシュ大統領自らがイラク兵が武器を捨てずに捕虜となった場合は「捕虜ではなく戦争犯罪人 として取り扱う」と言明したではないかという。

「攻撃の最初に、ワシントンはこの作戦はイラクの指導 部の『首を切る』事にあったと言明したが、まるで我々がそこらのニワトリであるかのような言いぐさだ。イラクの指導部は健在であるし、イラクの国民と共に 大統領を支持している。サダム・フセイン大統領は国と軍隊と党と国民を掌握している」という。

どのくらい戦争が継続すると思うかとのジャーナリスト の質問に「それはブッシュとブレアに聞いたら」と副首相は反論した。現時点に於いては「あんな連中と」外交的な解決を目指す事は不可能でありイラクは彼等 の軍隊をバグダッドで待っていると。「我々は彼等にやるアメ玉は持っていないので弾丸でもってお迎えする。まあ見ておきなさい。我々は今までイラクで見た 事もないような最高の音楽と最高の花束でもって彼等をお迎えする事になるだろう」と。

Patrice Claude

・ ARTICLE PARU DANS L'EDITION DU 26.03.03


Posted: Thu - March 27, 2003 at 10:14 AM           |  


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