Back to Letter from Yochomachi (Blogger) Le Monde

Le Monde 民間人の犠牲 (2003.4.3)


ブッシュ・チームは、アメリカ 世論の冷却化を恐れ、民間人の犠牲は覚悟の上でなにがなんでもバグダッド侵攻を進める腹のようですが、問題はその後です。イスラエルの新聞が「お友達が出 来た」と喜んでいるようですが、今のやり方で続けるとガザやヨルダン川西岸で敵意のなる民衆に囲まれ泥沼に陥っているイスラエル軍と同じ状況になる可能性 がある。時間がかかってもいいから、民衆を自分側に引き込みながら「占領と解放」をするのが肝要。アメリカの馬鹿な大衆を喜ばすために戦争しているのでは ないのですから、ブッシュはそのへんよく考えて欲しいな。ルモンドの社説に同感。

L'éditorial du Monde
Victimes civiles (2003.4.3)

民間人の犠牲

米英軍のバグダッド攻撃が始まってからから13日目、 イラクの民間人の犠牲はどんどん増加している。31日月曜日、アメリカ軍の軽装甲車が検問所に向かってくるトラックに対して発砲し、ペンタゴンによれば7 人の女性や幼児が死んだ。ワシントンポスト紙によれば犠牲者は10人で、事前の警告射撃のない射撃であったとはっきり言っている。夕刻バグダットの南部の アルヒラでは爆撃により少なくとも一家の15人がロケット弾で粉々になった。国際赤十字委員会のコメントでは「我々4人のチームが病院に行ったが、そこで 見たものはおぞましい後継であった。何十というばらばらになった死体があった」との事だ。

バグダッド南西部のアルジャナビエと言うところでは、 ベイルート戦争の経験者であるフランスプレスの写真家パトリック・バズは、一人の女性がミサイルで粉々になり建物の内部には子供11人を含む20人程度の 死体が転がっている様子を描写している。

4月1日火曜日、ニューヨークタイムズ紙の社説は「こ のような事態は想定されていなかった。ブッシュ政府は別のタイプのイラク侵攻を発表していた。それはアメリカ兵が飢えた人々に食糧を恵み、病気の子供を治 療するというイメージをアラブ世界に広げるという作戦ではなかったか」と書いた。しかし、ラムズフェルド国防長官にはお気に召さないかも知れないが、空爆 はいくら精密になったとはいえ民間人を殺さないと言うまでには精密になっていない。この戦闘の展開こそが戦後の姿を予見させるものだ。現在の武力攻撃のや り方が、そのまま将来に起こる事を予想させるものだ。そこに批判が日ごとに高まっている原因がある。ロンドンのタイムズ紙によれば、アメリカ軍のやり方が あまりにもイラクの民衆に対して荒っぽいので、イギリス軍はイラク国民の米英軍に対する反感が強まると批判しているとの事だ。サダム・フセインの恐怖政治 に苦しんできたイラク国民をアメリカは自分の大義に沿って味方に引き込まないといけない。さもないと戦後は悪夢のようなものとなるだろう。

ところが今起こっている事を見ると、サダム・フセイン 側の連中が民家人を装った攻撃を仕掛けるなど(自殺攻撃で4人の海兵隊員が死んだ)して獲得しようとしている目的がそのまま実現されているようだ。すなわ ちアメリカ兵にイラク国民全体に対して広く疑惑感を植え付けようというイラク側の狙いがそのまま実現されている。「あなた達は我々と同じだ」というのがイ スラエルの新聞マーリフ紙がアメリカに呼びかける形で付けた見出しである。意味するところは、アメリカ軍は、ガザやヨルダン川西岸のイスラエル占領地帯 (でも解放されてはいない)をパトロールするイスラエル兵と同じような状況にあるということだ。

すでにして、イラクのシーア派はアメリカ軍はサダム・ フセインを倒すと同時にイラクから撤兵せよと要求している。ブッシュ・チームには、アメリカが民衆の敵意に満ちた中での占領という罠に陥らないために、今 までのところそれを見せた事がないのだが、とても深い政治的思慮深さが必要になってくるだろう。

・ ARTICLE PARU DANS L'EDITION DU 03.04.03

Posted: Thu - April 3, 2003 at 09:21 PM           |  


©