Le Monde
軍用トラックに潜むバプティストの宣教師達
アメリカのキリスト教原理主義
者達はイラクでキリスト教宣教活動を行うべく着々と準備を整えているとの報道です。無知蒙昧のイスラム教徒に「精神的」な救いを差し伸べるというのです
が、困ったものです。
Des missionnaires baptistes dans les
fourgons de
l'armée (2003.4.5)
軍用トラックに潜むバプティストの宣教師達
アメリカの宣教師達は時間を無駄にしない。彼等は既に
イラクの入り口で野営を張っている。イラクがサダム・フセインから「解放」されればすぐに人民の「物質的」「精神的」救済に駆けつけるためだ。南部バプ
ティスト教会協会とは、教会の中で珍しく戦争賛成を叫んだ1600万人の信者を抱える教団である。また有名な福音書派(新教派)の説教師ビリー・グラハム
の息子のフランクリン・グラハムが率いる人道団体「サマリア人の基金」もヨルダン国境に彼等のチームを派遣している。
この南部バプティスト協会はテキサス州ダラスに本部を
持つが既に25万ドルの援助資金を送った。現地に派遣されている牧師の一人によれば、彼の名前はセキュリティーの都合で「ブラザー・ジョン」とだけ言って
くれとの事だが、その目的は難民キャンプにおける支援であり、イラクに入国する前にイラク南部に入植者用の土地を探して見つけ、そこでバプティストの福音
宣教活動を始めることにあるとのことである。また「サマリア人の基金」も、イラクにアメリカ人とカナダ人の専門家約10人を送り緊急援助に当たる準備が出
来ているとの事。福音新教派教会は人道支援の重要性を強調するが、バプティスト同様に、聖書を手に持つ行動的宣教師達はイラクに入国してキリスト教の信仰
を広めるつもりである。しかし「騒ぎ」は起こさないと約束している。この動きは激怒を引き起こしている。アメリカ・イスラム親睦協会のスポークスマンのイ
ブラハム・ホッパーはこの宣教師達の上陸にはあきれて「茫然」としていると宣言した。
9月11日事件以降、「サマリア人の基金」の長である
ランクリン・グラハムなどの福音書協会の説教師達は、イスラム教を過激に攻撃する事で有名であった。イブラハム・ホッパーによれば、彼等がイラクに入る事
はとりもなおさずイスラムに対する「十字軍」という懸念を確認させる事となると言う。穏健派のプロテスタントの中からも不協和音が生じている。穏健派のプ
ロテスタントは戦争犠牲者に援助の手をさしのべる事はやぶさかではないが、人道援助と宣教活動は明確に区別して混同されないようにするべきであるとしてい
る。3月28日のワシントン・ポスト紙によれば、メソジスト教会の援助委員会はキリスト教協会のチャンネルで送った援助資金は「これらのお金が宣教活動に
遣われないと言う厳格な留保条件を付けている」と発表したとの事である。
Henri
Tincq
・ ARTICLE PARU DANS
L'EDITION DU 05.04.03
Posted: Mon - April 7, 2003 at 09:15 PM
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