“クルマに乗った散人”、外堀通り一周に再挑戦!


川本三郎の“車に乗った荷風”に触発された。きょうは久しぶりに良い天気。以前失敗した「外堀通り一周プロジェクト」(これその時は成功したと思っていたのだけれど、コメント欄で失敗であったことを指摘され「う〜ん、残念」だったのだ)に、再び挑戦することとした。こんどは成功!

カミさんを護国寺の近くまで送っていく予定になっていたのだが、これをやりたくてちょっと早めに家を出た。市ヶ谷駅前がスタート地点。時計回りで回る。外堀通りを水道橋、お茶の水を経由して、いよいよ昌平橋。ここで以前間違えたのだ。ちゃんと右折すると、「外堀通り」と表示がある。安心。

ところが鎌倉橋までくると左折が出来ない。一方通行なのだ。うろうろしてなんとか日銀前の外堀通りに出ることは出来たが、一周とはならないので失敗。まあ、いいやとそのまま行く。東京駅の前を通り銀座。柳が緑の葉っぱを出しており美しい(こんなに早いとは知らなかった)。新橋まで來たら、あらら、今度はガード下を右折できない。やむなく駅前広場みたいなところを利用して、左折二回で外堀通りに。後は、虎ノ門、溜池、赤坂見附、四谷、市谷と間違いようがない道。なんとか一周したが、これでは迂回が入ったので「外堀通り一周」とはならない。

しゃくなので、カミさんを護国寺で下ろしてから再度挑戦。反時計回りで回ればいいのだ。市谷から四谷駅前。迎賓館の前を斜め左に行って赤坂見附。そのまま直進して虎ノ門経由いよいよ新橋駅。ガード下を左折して土橋経由銀座方面に。数寄屋橋で(以前はガード下に入ってしまったが)そのまま直進して東京駅。直進すると呉服橋を経由して日銀。竜閑橋と鎌倉橋の間の一方通行部分を堂々と通って、淡路町経由昌平橋へ。後は一本道。成功した! ちゃんと外堀通りだけで一周できた。

所要時間45分。走行キロメートル12.8キロ。1リットルちょっとのガソリンで充分楽しめましたよ。

勉強したこと:外堀通り一周は「反時計回り」でないと出来ない!

帰ってから朝日新聞社の『復元江戸情報地図』(脚注)で昔の地形を確認。外堀通りとは基本的に昔の「御堀」と「神田川(外濠を兼ねていた)」をつなぎ一周道路としたものなのだ。昔はひらがなの「の」の形をしていた。「御堀」は鎌倉橋あたりから、スタートして、現在の外堀通りに沿って溜池、四谷見附経由神田川につながっている。昔の外濠はそのまま隅田川に出たのであるが、それでは一周とはならないので昌平橋と鎌倉橋をショートカットして道でつなぎ「環状道路」としたもの。だから散人が当初あの辺(昌平橋あたり)で迷っても仕方がないのであった。

永井荷風の戦後の作品に「葛飾土産」という小品がある。荷風は小さい頃から、川を見るとその川はどこにつながっているのだろうと、川に沿って歩き突き止めるのが好きだったそうだが、「葛飾土産」の荷風も、市川の真間川を海まで歩いて行こうとする。しかし70歳近くになった老人はついにそれを実現させることが出来ず、夕暮が迫る中「意気地なく」途中で引き返すのだが、しみじみとしたいい作品だ。

荷風もクルマだったら、引き返すこともなかったのにね。

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『復元江戸情報地図』はこれ。めちゃ高いので、衝動買いはしないこと。
復元・江戸情報地図
復元・江戸情報地図吉原 健一郎

朝日新聞社 1996-06
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Posted: Sun - January 15, 2006 at 06:16 PM           |  


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