日経:「レクサス特需」でタイルが売れる!


今朝の日経。建材会社「住生活グループ」の高級床タイルがトヨタが全国展開するレクサス専用販売店で採用され、高級感演出に一役買っているとのこと。トヨタは本気でブランド・イメージ転換戦略に出てきたらしい。果たしてうまく行くか?

日本の高級車市場は、いままでドイツメーカーにほぼ独占されてきた。日本にも高級車はあるのだが、ブランド力に欠けていた。トヨタはレクサスブランドの専門販売店を独立させ、床タイルの高級品を使うなどで、一挙に日本の富裕層を取り込もうとしている。そりゃそうだ。そういう人達は「○○トヨペット販売」とかには行かない。

レクサスはアメリカでは好調。ブランド力も築いている。日本でもトヨタの体力をしてみれば相当いい線まで行くのではないか。でも、門外漢ながら、いささかの不安もある。レクサスが成功するのか、とても興味深い。日本人の頭にすり込まれたイメージがどれだけ短期間に変化するのか、見物である。

日本人は、世界一ブランドものが好きな国民と言っていいだろう。女性達がこぞってブランド品を購入するのを見てもわかる。ブランド=記号。自動車の品質なんか、メーカーでそれほど違いがなくなっているからこそ、記号が大切なのである。その記号でもって、その品物をもっている人にある種のレッテルが貼られることになる。

従来の日本の高級車の記号を大胆に言ってみれば、メルセデスは、青木雄二関係の業界の方に好まれすぎた感じがあるので、ブランド力にちょっと陰りがあるのか。余りにも「上がり」のイメージが強すぎるし、だから「小ベンツ」なんかかえって収まりが悪い。悩ましいところ。

BMWはどうか。芸能人とかが乗りすぎるんだな〜。若い人には似合うんだけれど、年寄りが乗ると「不良老人」に見える。今後の高齢化社会ではどうなるのか、これまた悩ましいところ。

メルセデスとBMWがこういうことなので、レクサスとしては追い風を受けるかたちとなる。でも問題がないわけでもない。どうもレクサスを買うのは会社の公用車として買うのが多いのではないかと思う。だいたい税務署とか銀行は社長がBMWなんか乗っていると目の敵にするらしい。クラウンに乗っている社長は「まじめな社長」と見なされる。こういった「偏見」に苦しめられていた社長連中が、レクサスなら誰にも後ろ指さされない高級車だと安心して買うのではないか。トヨタの商売にはいいのであるが、「レクサス=黒塗りの社用車」というイメージが定着することを恐れる。これまた悩ましいのである。

ということで、今後の日本のプレミアムカー市場では、案外アウディなんかが健闘するのではないか、との無責任な予想を立ててみることにした。どうなるか、興味津々。

Posted: Tue - August 2, 2005 at 02:47 PM           |  


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