なぞなぞ「連結決算は過去最高なのにボーナスが減る業界がある。なんででしょう〜か?」


日経新聞で仕入れたなぞなぞ(日経はなぞなぞのネタの宝庫だね)。上に書いたような不思議な現象が二年続けて発生している業界がある。どこでしょうか? またその理由は?

正解は、自動車業界。理由は次のようなもの:
  1. 今年はホンダ。今三月期の連結純利益は過去最高を更新する見込み。しかし労働組合は年間一時金の要求を昨年実績より0・15ヶ月分引き下げた。
  2. 昨年はトヨタ自動車。前期は連結純利益で初の一兆円超えだったが、年間一時金は一昨年より2万円減少。
  3. 連結は最高益でも単独経常利益では減収だから「減額要求は当然」とのこと。
  4. 連結営業利益に占める海外の比率が高まっている。トヨタで44%、ホンダが74%、上場企業合計でも32%。利益増の原動力が海外なら、海外での一時金は増やせても国内部門の一時金原資は増やせないというのが経営側の論理。
  5. 国内・海外の差ばかりでなく、事業別の配分でも公平さが模索されている。HOYAでは赤字部門では一時金が出ず、部門間で最大八ヶ月分の差が付いた年もある。
  6. 賃金に「世界的な視野から見た仕事の価値」という新たな基準が入り込みつつある。

厳しい時代になったというべきか。とにかくこれが現在のトレンドであることには間違いない。

国内勤務者に業績への貢献度以上に高い賃金を払うのでは、結果として日本の労働者による海外労働者の搾取ということになる。公平さを追求すればこういうことになるのである。

これは企業内部だけに限った問題ではない。国内の低生産性部門が自分の働き(生産性)以上の収入を高生産性部門の犠牲の上に享受している場合でも、産業同士の間で搾取・非搾取の関係が生じることとなる。

農業部門などがこの最たる例だ。日本の農民は、国内産業労働者を搾取するばかりか、海外労働者・農民をも間接的に搾取していることになる。この具体例については↓のシリーズで勉強しよう。

余丁町散人の農業問題コラム

Posted: Thu - February 10, 2005 at 11:54 AM           |  


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