なぞなぞ(漢字系)「“糟糠の妻”とはどういう意味?」


そんなの「長年連れ添った糠味噌臭い女房」のことに決まってるじゃない? 何を今さら、なんて云う人はまったく間違っていたのでした。

正解は、今朝の日経「漢字コトバ散策」で興善宏氏が書いておられる。
  1. 糟糠の妻を「糠味噌を漬けるのは上手な奥さん」という解釈がある。糠味噌女房という言葉もあって、いかにももっともらしいが、実はまったくの誤解である。
  2. 糟糠の妻の出展は『後漢書』宋弘伝「貧賤の知は忘るべからず、糟糠の妻は堂より下ろさず」から。意味は「貧しかった時の友達は忘れてはならないし、酒かすやヌカを食べて苦労を共にした妻は座敷から下げぬようにして大切に扱うべき」。
  3. 糠とは穀物のヌカで貧しいものの食物を意味する。糟は酒粕で同じ意味。

散人も「糠味噌漬け」のことだと思っていたので間違っていた。昔の国語の先生が言ったことをそのまま信じていたがためである。あの時代に糠味噌漬けがあったなんて、ちょっとおかしいと思っていたんだが……。

そう言えば山上憶良の歌に酒粕をお湯に薄めて飲んでいる貧しい男の描写があった。当時の日本は中国に近かったのかも知れない。当時中学生でお酒が飲ませてもらえなかった散人は、むしろうまそうで羨ましかったな。粕汁はいまじゃご馳走だ。時代が変わると食べ物に関するニュアンスが変わるのである。

Posted: Sun - April 17, 2005 at 02:54 PM           |  


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