なぞなぞ(階級差別系)「なんで富裕層向け消費雑誌が売れているのか?」


今朝の日経新聞で仕入れたなぞなぞ。ここ数年富裕層向けの媒体が急速に売上を伸ばしているという。なぜか? 景気がよくなったからだろう、というのは読みが甘い。さすが日経、ものごとの本質を明らかにしている。

日経によれば、かつて「マル金、マルビ(金持ちと貧乏人)」が流行語となった1980年代と現在では明らかに様相が違うという。当時(1980年代後半)のバブル期にも経済格差の拡大が顕著になったが「このころは既存の経済的、社会的格差を保ったまま格差が拡大していた」時代であった。これに対し2000年以降に勃興した富裕消費を担うは「既存秩序を壊す形で登場したニューリッチIT企業家など」であり、彼らの消費に関するスキルは、父祖の代から「上質な金の使い方」を目のあたりにしてきた旧来型富裕層と較べ経験不足は否めない、だから消費のマニュアルとしての富裕層雑誌が売れるのだという。実際、銀座の超高級時計店に、一見ぞんざいな身なりをした30代から40代らしい男性が現れ「これ下さい」と雑誌のページを引きちぎった紙片を差し出す。掲載されていたのは1800万円の腕時計だったとの実話の紹介も。

こういう評論を云々する資格は貧乏隠居である散人にはない。でも今晩テレビを見ていて、やや思い当たることがあったことも事実。テレビ朝日の「ガレージのある豪邸」という馬鹿特集だが、紹介されたのは、骨董アメ車のコレクションが趣味だという農家の息子(駅員をしていて年収500万円だと言うが、親の土地に豪邸を建てて年代物のアメ車を買い集めている)と、年商12億円という薬剤師実業家のフェラーリを集めた豪邸。いずれもすごくお金をかけていることは認めるのだが、やはりこの種の「富裕層向け雑誌」などの指導を受けた方がいいのかもと思ってしまった。

お金を儲けることはたいへんいいことである。どんどん儲けて欲しい。でもお金の使い方は、もうちょっと難しいのかも知れない。

自信のない人に対するとっておきのアドバイスをひとつ(門外不出だったのだがもういい)。家などを買うときは、あんちょこ雑誌なんか参考に自分で「創意工夫」などして作ることはせず、事情があって手放すオールドリッチから現状有姿のまま買って、その後自分で手を加えないこと。イギリスの小説『日の名残』(イシグロ)でアメリカ実業家がやった手口だ。良い趣味は後から付いてくる。

Posted: Sat - October 1, 2005 at 07:36 PM           |  


©