なぞなぞ(デート系):「マッド・マネー」とはなんでしょうか?


今晩の日経夕刊で仕入れた知識。服飾史家の中野香織氏によれば、マッド・マネーとは「女性がデートにおける不測の事態、すなわち相手とけんかして一人で帰らねばならなくなった事態に備えて持ち歩く交通費のこと」だという。そうか、女性のハンドバッグの中には、そういうお金も入っているのだ。

考えてみれば、至極合理的な「備え」だ。相手に馬鹿とかなんか言って啖呵をきったあとで、帰りの交通費を貸してくれなんか言うのでは、さまにならない。そこは格好良く、振り返らず立ち去らねばならないのである。

むかし外交官から聞いた話だが、会談の席で相手から侮辱されたと感じれば、直ちにテーブルのグラスを床にたたきつけて壊して、無言で場を立ち去るのが、カッコイイ外交官ということらしい。そのときに、帰りの車を手配してくれなんか言ったのでは、さまにならない。当たり前。

この「マッド・マネー」は、デートする女性や外交交渉に臨む外交官ばかりでなく、普通の人の生活のいろんな面で、必要になってくるものだ。たとえば、気にくわないことがあって辞表を出すときなど。人生の思い切った進路転進を果敢に実行した「勇気がある人達」は少ないとはいえ存在するが、たいていは、言っている格好のいいこととは別に、この「マッド・マネー」を懐に忍ばせていた人達だ。人生はしょせん「備えよ、常に」(ボーイスカウトのモットー)なのである。

そんなお金はない、と云うことなかれ。何をもって「必要とするお金」かと言うことが大切。例えば、デートに挑む(?)女性にしても、日頃からタクシーではなくて地下鉄を利用する習慣を身につけておれば、自ずと用意する「マッド・マネー」は少なくても済むという理屈。サラリーマン諸兄も、日頃の商業資本による「煽られ」消費習慣を見直すだけで、必要とされる「マッド・マネー」の絶対額は、格段に少なくて済むのである。

Posted: Fri - September 9, 2005 at 07:04 PM           |  


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