首相が靖国神社に参拝するかどうかは、国権の最高機関である国会で決めるべきだ


今朝の日経新聞で田勢康弘氏が靖国神社問題を論じておられる。田勢氏は早世された職業軍人の息子さんだそうだ。それもあってか、何か普段の同氏らしくない心情的な文章となっている。だた、「ポスト小泉で登場する新首相は、靖国に行くのか行かないのか。首相になる人の考え次第というのは情けない。近隣諸国が怒るから、とい言う視点だけで靖国問題を論じるのではなく、日本として靖国神社に首相が参拝することをどう考えるのか、という視点、すなわち日本の針路にかかわる国内問題としてとらえ直さねばならない」という論点には、同氏の主張とはまったく逆の観点から、賛成である。

日本の総理大臣が靖国神社を参拝するかどうかは、極めて公的な問題となっている。田勢氏の言うような国内問題ではなく完全に国際問題化している。そのため田勢氏がご自分で言うように「国としての判断」であることこそが重要なのである。田勢氏の言う「次の首相の考え次第というのは情けない」というのも、違う趣旨で同感である。国家としての重要な判断事項が、首相になる人の考え方次第で決まってしまうと言うのは、今後の日本外交を考えるに当たって大きなリスク要因となる。

日本国の内閣総理大臣が、すでに象徴的意味を持っている靖国参拝をするかどうかということは、国権の最高機関である国会で十分議論して決めなければならない。その結論が出るまでは、総理は靖国神社に行くべきではない。国会に最終判断を振ることで、引っ込みが付かなくなっている小泉さんの面子も立つのではないか。

Posted: Mon - May 23, 2005 at 03:38 PM           |  


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