イラク人質解放、心からよかったと思う。それにしても捏造証拠に基づく「自作自演説」を広めた人達は恥じるべきである


いまテレビで人質解放の映像が放映された。心からよかったと思う。散人はサヨクでは決してない。人質家族の政治思想とされるものとはまったく区別される考え方を持っている。でも今回の国民総ヒステリーとも呼べる「人質バッシング」に大きな危機感を覚える。自分と異なる人間は排斥するという日本人の村的隣組体質に、正直嫌悪感すらおぼえた。

週刊文春(4.22)によればこの「自作自演説」に首相官邸も最初は大きく影響されていたという。人質家族に小泉首相が会わなかったのも多分にそれが影響していたようだ。事件翌日、疑念を裏付ける証拠の如くネット上に飛びまわった書き込みが「捏造物」だったことが明らかになってからも「疑念」は根強く残ったらしい。世論は一転して同情から非難となり、被害者の家族達はその結果、公の場で小泉首相に対する「謝罪と感謝の意」を表明させられるはめになった。一種の集団リンチである。

でも人質三人の経歴をそれぞれ見れば、三人が一つの「陰謀」を共謀できるような共通のバックグラウンドを持つ人間でなかったと考えるのが自然である。それを政府は最初から彼等は狂言を演じているとの思いこみで物事をスタートさせた。マスコミおよびネットはそれを加速させた。多分に人質のひとりが「資産家令嬢」であったことに対するやっかみもあったのだろう。

彼等の行動にもし疑問があれば、それは今後の究明されるべき事項であるべきだ。我々日本国民は、同胞が危機にひんしておれば、まずそれを助けることを考えるというのがあるべき姿だ。疑問の究明はそれから後のことである。火災が起これば、誰が火を付けたかは置いておいて、まず消火をするべきなのである。

ネットで「捏造証拠」を流した人物は恥じるべきである。それは個人と言うよりは組織的なものであるように思う。自分のサイトもつい最近集団による攻撃を受けた。これは小規模といえども一つの組織集団による攻撃であるように思う。

小泉首相が「捏造説」に影響されたのであれば、彼もまたその組織集団の影響を受けやすいポジションにいたと考えざるを得ないのである。

いま三人は解放された。でも二人のジャーナリスが新たに拘束されている。いま解放された三人が無事だと言って小泉内閣は「大成功」をおさめたと自慢するわけにはいかない。引き続きわれわれの同胞の生命が危険にさらされているのである。小泉内閣は自分が引き起こしたこの問題に真摯に対応しなければならない。

Posted: Thu - April 15, 2004 at 10:22 PM           |  


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