asahi.com / 「青色LED訴訟、200億円支払い命令」への違和感


サラリーマン研究者に対する200億円の支払い命令 だが、やはり違和感がある。小生ばかりではなく Twilight and Horizon さん もそんな感じを受けられたようだ。こういうことにはきちんとしたルール作りが必要だと思うが、ルールの基本はその公平性にある。「いいとこ取り」は公平だとは言えない。

参考になる一つの情報があった。金融バブルとその崩壊を受けてイングランド銀行が1997年に出した分析論文である。金融市場が歪な方向に不健全化しやすいのはその「非対称性のある」報酬システムにあるというのだ。ファンド・マネージャーは成功したときは莫大な報酬を受けるが、失敗したときは会社に損失を補填させられることはない。「得をすれば俺の得、損をすれば顧客と会社の損」という業界風土が異常なバブルを発生させてしまったといい、この後イギリスの金融業界が報酬制度として見習うべきものは「日本型システム」であるとまで言っているのだ。これについては以前書いたものがある(市場経済システムは万能か? 1997/4 )。

もちろん悪徳ファンド・マネージャーと真面目な企業内研究者を一緒にするのはマチガッテイルだろう。でも企業内研究者がもし間違った商品を作ってしまい、会社に製造物責任訴訟で莫大な損害をもたらした場合はどうなるのか。その場合は「ある程度の損失」は研究者が自己負担するというのでなければ、成功した場合の高額の成功報酬は、その非対称性故に「不公平」と言うことになる。

Posted: Sat - January 31, 2004 at 10:57 AM           |  


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