日経:イタリア化する?日本,改革足踏みでじり貧に…ホンマに似てるわ!
今日の日経「核心」コラムで土谷英夫氏が書いている。同感。以前から散人も感じていたことだ。
要旨:- イタリアと日本は地理的・風土的に似ているといわれてきたが,最近は悪い共通点ばかり目につく。
- 英エコノミスト誌は,駄目な日本を嘆く「JAPAiN」特集の次に「神よイタリアを助けたまえ」と題する駄目イタリア特集を組んだ。
- イタリアは欧州の病人。一人当たりのGDPはEU平均以下。一昨年スペインに抜かれ,来年はギリシャにも抜かれそう。90年代半ばは英国やフランスより豊かだったのに。
- 90年代前半はOECD加盟国のトップクラスから中位以下の18位に落ちた日本と似ている。今や両国はG7で一人当たりGDPや借金財政度でブービーを争う「G7劣等生」。
- 人口構造や少子化も似ている。フラグキャリア(航空会社)の経営再建が課題だし、食品偽装事件も並行して多発。社会保険庁などの行政のお粗末さも似ている。
- そのくせ日本人はイタリアが好きだ。経済至上主義に疲れた(負けた)日本人はイタリアを「生活大国」として憧れる。街にはイタ飯があふれ,日本社会のイタリア化が見られる。
- 「ねじれ国会」「短命内閣」すら似ていた。イタリアはようやくそれから脱出したが,日本は依然として「ねじれ」のままで、イタリアにさえ置いておかれつつある。
NHKテレビでも最近やたらに「イタリア礼賛番組」が目立つ。「スローフード」や「地産地消」こそが環境に優しいとか(嘘)、伝統工芸に生きる職人とか(伝統工芸も昔は当時としては超近代的だった)、古くからの漁法(ダビンチが発明したみたいなクレーン式の網みたいなもの)こそがイタリアの伝統だとそれを守る漁師の番組とか。こういう「昔は良かった」とする甘っちょろい風潮こそが両国を衰退に追いやっているのではないか。「負け組」同士で傷をなめ合って「前近代」に逃避しても、砂の中に頭を突っ込んで現実を見ないようにするダチョウのようで、あまり進歩はないように思う。
Posted: Mon - May 12, 2008 at 05:23 PM
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