「将来の世界の通貨体制は、ドル・ユーロ・元の三極通貨システムだ、日本は人民元ブロックの一員となる」(フレッド・C・バーグステン)


今朝の日経「YEN漂流」で、押しも押されぬ国際政治経済界の重鎮フレッド・バーグステンのご託宣。「ニッポンまだまだ論者」にとっては腸が煮えくりかえるぐらい腹が立つような発言かも知れないが、日本人は今自分たちが置かれている状況を正確に知るべきである。だから敢えて紹介する。

抜粋:
  1. ドルが今まで支配的通貨であり続けたのは競争相手がいなかったから。将来、ユーロはドル並みの地位を占めることになる。今後二十年から三十年の間に国際的にユーロとドルの二極通貨体制が誕生するだろう。そして、四十年から五十年後には中国の人民元が第三の通貨として台頭し、三極通貨システムが出来る。
  2. アジアには人民元ブロックが成立し、日本はその一員となる。アジアでの共通通貨が誕生することは考えにくい。
  3. 日本の国際競争力は十五年前から二十年前がピーク。そのときなら円をアジアの基軸通貨そして世界の主要通貨に育て上げられたが好機を逃した。そうしているうちに中国が力をつけてしまった。
  4. 日本の経済的地位が一段と下がらないよう、やるべきことは、まず生産性の低い農業とかサービス業のテコ入れ。特にサービス業の立ち後れがひどい。金融、流通、運輸、教育、医療などの分野で海外の効率的な制度や商慣習を持ち込むことが大事だ。
  5. それにはFTAを推進すべきだ。米韓のFTAが発足すれば日本にとって大きな痛手となる。
  6. 移民受け入れの本格的検討も待ったなしだ。

「ニッポンはまだまだ捨てたものではない」とする論者は、結局自分たちの過去の失政やミスリードの責任をとりたくない元VIPか、ニッポンにはまだまだ余裕があるとして自分たち利権団体に更なる分配を求める利権集団の利益代表か、ナイーブな夜郎自大的「ニッポンイスト」のいずれかと考えれば先ず間違いはない。今の日本には、過去の夢に生きたり、大盤振る舞いのバラマキを継続する余裕などは、さらさらないのである。「GDPなんか関係ない、生活の質が大切だ」など寝言を言っている人たちも、明日食べるものがなくなればそんな贅沢を云って居られなくなるのである。

Posted: Sat - January 5, 2008 at 09:16 PM           |


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