日経社説:疑問点が多い「ふるさと納税」


今朝の日経社説。同感である:
政府・与党内で納税額の一部を出身地などに移す「ふるさと納税」を創設する案が急浮上してきた。総務省が6月に研究会を設け、制度設計に入る。地域の間で広がる税収格差の是正は必要だが、今回の案がその手段として適切かどうか。疑問が多いと言わざるを得ない。
日経の言っている理屈は一々もっともだが、もっとシンプルに学校のホームルームで次のような議論が起こるとどうなるか考えてみるといい。

さる小学校のホームルームでの話し:
  1. A君:B君はズルイと思います。ベーゴマをたくさん独り占めにしてます。
  2. B君:ボクは別にずるしてないよ。一生懸命練習してうまくなり、煙を出す工場なんかと共存し、正々堂々と勝負して勝って集めたものだから。それにベーゴマを持ってない子には貸してあげているし、ボクの仲間になってくれる子(つまり東京に移住する子にはと言うこと)にはタダで上げているし……。
  3. C君:ボクはB君の仲間になりたくありません。ボクはボクのままで居たい(つまりベーゴマを練習するのは嫌だし東京に移住するのも嫌。煙を出す工場との共存なんかも嫌)。とにかくベーゴマをたくさん持っている子と少ししか持っていない子に別れるのは不公平だと思います。
  4. D君:そうだそうだその通りです。B君の持っているベーゴマをみんなで公平に分けるべきだと思います。
  5. E君:ベーゴマが下手な子が勝負に負けてベーゴマをとられるのはおかしいです。みんな平等であるべきです。
  6. B君:そんなこと言ってたらゲームにならないです。ルールはそうなっているんだから、だったらベーゴマ遊びが成り立たなくなります。
  7. F君:そんなのはジャングル・キャピタリズムです。多数決で決めましょう。B君が持っているベーゴマを取り上げてみんなで公平に分配することを提案します。
  8. 皆:賛成! 民主的に多数決で決めましょう。
  9. 議長:では「決」を採ります。賛成の人は手を挙げて。挙手多数と認めます。民主的な決定です。B君は持っているベーゴマをみんなに分けてください。

民主的に個人の財産権が侵され私有財産が収奪される決定がなされたのでありました。めでたしめでたしと言うところですが、これは根本的におかしい。

もし「ふるさと納税」が実現するようであれば、東京都は対抗手段を講ずるべきである。つまり「入都税」の新設である。都民税を払わずに都の行政サービスを受けている他府県から通勤するサラリーマンや出張者、さらに日曜日に我がもの顔で都心をレース場がわりにして走り回る地方ナンバーのクルマから一日100円を徴収するのである(これは Suica や ETC に手を加えることで簡単に可能)。ただし「ふるさと納税」を東京都に対して行った他府県人からは取らないことにする。また「ふるさと納税」を行った東京都民については住民票などのの発行料金を倍にするとする措置も同時に講じる。

慎太郎よ、多数の暴力に屈してはならない。

Posted: Sat - May 12, 2007 at 05:50 PM           |


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