日経春秋コラム:「日本社会の知性と志は腐り始めている」


今朝の日経春秋はすばらしい。曰く:
▼治安は悪くなる一方だし、警察機構の不正、ウラ金疑惑の闇は深い。ゆとり教育の名の下で、学力の低下は深刻という。志の高さも風前のともしびかもしれない。なんせ、イラク人質事件に続き、北朝鮮による拉致問題でも、被害者へのバッシングが始まっている。▼首相の訪朝結果に落胆と不満を表明した拉致被害者の家族会へ、「ねぎらいの言葉がない」「首相批判は不快」などとするメールが大量に届いている。拉致被害者の帰還を、四半世紀も訴えてきた家族の心情に、思いは至らないのだろうか。権力の不手際には寛大で批判は許さないという、狭量で志の低いメールにすら、被害者家族は反応せざるを得ないのである。
ほんとにそうだ。日本社会はたしかに腐り始めている。

日経春秋子は数少ない日本の良識派である。以前のイラク日本人人質事件で、人質に対するバッシングが始まったときに、日経春秋子はいち早く下のような記事を書いた。

「戦場から離れているほど、戦場への思い入れが強い」(日経春秋子)

国中が舞い上がって人質を非難していたときに、その風潮を批判した最も早い指摘だったと思う。

日経春秋子の足元にも及ばないが、散人も最近の日本社会の集団的ヒステリーは危険な兆候だと思い、機会に触れて書いてきたつもり。たとえば次のようなもの:

イラク人質解放、心からよかったと思う。それにしても捏造証拠に基づく「自作自演説」を広めた人達は恥じるべきである

視点:日本は法治国家ではないのか?

5/25 Today 摂津湊川の戦い、楠木正成敗死(1336) (この下の方で触れている)


どうも心情的「小泉親衛隊」みたいなものが形成されているようだ。誰かが音頭をとっているかのように「小泉親方に逆らう奴は許せない」と集団で行動する。このサイトも小泉批判をしているといって、急に一日一万件以上のアクセスが入って、罵詈雑言を書き加えられたことがあった。こういう大衆主義ほど危険なものはない。↓でも触れた。

5/26 Today 応仁の乱の勃発(1467)、日野富子はやっぱり悪女なのか?



Posted: Thu - May 27, 2004 at 09:39 AM           |  


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