日経:十字路「年金は旧制度と新制度に分けろ」(吉田春樹)


昨日の日経夕刊「十字路」で吉田春樹氏はこう言いました:
あまりにもずさんな公的年金制度
公的年金制度は、この全期間を通じて一つの制度として保証されなければならない。(中略)もし環境がかわり大きな制度変更があれば、年金はその時点までの保険料見合いの旧制度分とその後の新制度分に分けて支払われるのが筋というものである。
すごい正論ですね。でも日本の年寄り連中は気が弱いのか、理屈に弱いのか、誰も勇気を持ってこのような主張をする人は居ない。吉田春樹はエライ。

吉田春樹は日本興業銀行の取締役産業調査部長を永年勤めた人。ご自分の年金は十分にあるだろうから、この発言は利己的な発言ではなく、筋論と、同年代の年配者が割を食うのは見ておられないとの正義感から来るものだ。たしかに年金保険料を払い続ければこれだけの年金が受け取れると政府に言われて、それを信じて払い続けてきた中高年やお年寄り達が、今だまされているのである。国に対する国民の信頼は地に落ちることになる。

国はない袖は振れない、約束だったけれど、お金がないからしようがないという。だったら一般会計から補填するべきだ。一般会計に穴が開くようなら、新たに徴税すればいい。少なくともこれは合法的だ。若者に課税するのは不公平だというなら老人に課税するというのも良い。老人税と言うのがまずければ、老人無料医療制度を止めるとか、資産課税の強化でも良い。差引すれば現在与党が考えている保険収支と同じことになるだろうが、制度の信頼性ということでは全然意味が違うのである。とにかく制度としての約束事はきちんと守ると言うことが大切なのである。

とにかく今のようないい加減な年金制度改革法案は廃案しかないな。

Posted: Thu - May 20, 2004 at 02:39 PM           |  


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