富士山の世界遺産登録申請に忍野村も追加


さっきやっていたローカルニュース。山梨県は富士山を世界遺産に登録するべき鋭意準備中だが、このたび忍野村からも、忍野八海を登録地域に入れてくれと言われて、入れてあげることになったとのこと。これは正解だったか?

一応正解だろう。忍野八海はとても立派なものだし、それ以上に忍野村は集落としてとても美しい。住宅一つ一つが美しいのである。とてもお金をかけている。

これは忍野村にファナック本社があることから入ってくる法人住民税と、自衛隊の施設があることと、忍野村住民が自衛隊北富士演習地への入会権を持っていることから入ってくる補償が馬鹿にならないことなどによる。住民はとても経済的に豊かで住宅にもお金をかけることから、村自体がきれいになるのだ。平成の市町村大合併でも忍野村と山中湖村だけは、周辺の貧乏な自治体と一緒になるのなんかまっぴらと「村」のままでいることを選択した(これは正解)。その意味においては山中湖村と忍野村は同じような状況にある。

でも、この二つの村には根本的に違う点がある。観光に対する基本ポリシーの有無だ。これは山中湖と河口湖の違いでもあるが、地域全体の空間を美しく保とうという基本理念が山中湖村にはあるが、忍野村にあるかどうかよくわからないのだ。

例えば駐車場。山中湖では湖岸の美観を守るために湖岸に沿って広がった空間(駐車スペース)が広く確保されており、それは基本的に公営で無料。ところが忍野村では駐車場はすべて民営で有料。たまに「無料駐車場」との看板を見るが、「うちの店で買い物をすることが条件」となっているのである。平地面積は忍野村の方が山中湖村より遥かに広いが、公共のスペースはずっと少ないのだ。だから散人は忍野村には買い物のためにしか行かない(新宿より立派なスーパーがある)。でもこれは世界遺産審査委員会に商業主義に満ちあふれた場所との印象を与えかねない。

まさかそれが足を引っ張ることにはならないと思うが、忍野村が世界遺産登録申請範囲となっている山中湖村とはちょっと異質だということを言いたかった。

山中湖村の観光基本戦略に付いては、これが参考になる↓

山中湖村と河口湖町はどうしてあんなに雰囲気が違うのか?

Posted: Thu - October 19, 2006 at 07:04 PM           |


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