「一周遅れの読書」もいいものだ、別に競争している訳じゃないし……
最近の若者は「みんなが読んでる本」しか買わないらしい(NHK)。「じゃないと空気が読めなくなる」との強迫観念からか。隠居はそんなことには無縁だから、だいたい何がベストセラーかも知らない。たまたま買った次の本だが、とてもよかった。たいへん話題になっていたことも後から知った。
この本:本屋で二三ページ立ち読みして、これは面白いと確信して買った。実際面白かった。自分の頭のこういう部分(哲学的な思考素養)はほとんど未開発のままだが、それでも理解できてしまったように思えるのは、著者の抜群の筆力によるものか。自分流に勝手な解釈をすると、「反ユダヤ主義」は人類(いやユーラシア人か)が、自己防衛(自己免疫か)の為に作り出したもので(いや最初からあったもので)、人間がいるかぎり続く(なくならない)ものらしい。人間というものを考える上で、裨益するところ多大であったよ。日本に敷衍して、「特殊民族」であるニッポン人にとっての「反ユダヤ主義」とはどういうかたちで現れるのかであるが、まあ、著者も触れているように、マスコミが煽り立てている「攘夷主義(外来種排斥)」、「反グローバリズム(反米・嫌中感情)」、「反金儲け主義(嫉妬心)」、「反近代化(美しい日本)」、「ノーソン万歳」思想なんだろうね。だからテレビでは水戸黄門が大人気。バカ警察ドラマでも悪いのはたいていエリート官僚かIT長者ということになっている。日本人も人並みに「普遍的」な民族であるようで安心した。
Posted: Fri - June 6, 2008 at 06:15 PM
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