井上靖『風林火山』……面白かった!
ディンギーも揚げたし、風が北に回ったためかバスの食いつきも悪いので、午後は本を読んだ。『風林火山』
素直に楽しめる時代小説。出だしに奇態な浪人ものが現れ、こいつが主人公になるのかと思っていたら、謀略に合いあっさり斬られてしまって、このだまし討ちをしたのが山本勘助という始まり。この書き出しはいい。でも、山本勘助はこと軍略については天才的だが、男女の機微となると信玄(晴信)や諏訪のお姫様の方が数段上で至ってウブという設定もまた面白い。大河ドラマになる訳じゃ。武田信玄のお話しとのことで、山梨県の地名の勉強になるかと思って読んでみたのだが、まるで勉強にならず。戦(いくさ)の舞台はすべて「山梨県以外」だから。「敵軍が笛吹峠を越えて武田の領内に攻め込む」というくだりがあり、笛吹川流域にそんな峠があったのか調べてもない。「碓氷峠」のことを昔は「笛吹峠」といったらしい。長野県だ。信玄は山梨県では英雄だが、攻め込まれた近隣の県民達は必ずしもそうは思っていないということを聞いたことがある。ニッポンも心しなくてはならないね。
Posted: Fri - July 13, 2007 at 05:54 PM
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