NHK:日本のこれから「止められますか地方の衰退」


絶望的な気分になった番組。途中で見るのをやめた:

菅総務大臣・高村薫・気鋭の識者が40人の市民ナマ激論産業不振・財政破たん人口流出・ニッポンの田舎はなぜこうなった▽衰退は自己責任か?▽東京集中で何が悪い▽国土の均衡ある発展はもう時代遅れなのか ほか 武内陶子 三宅民夫
NHK的誘導があまりにひどい。

番組当初の「地方の衰退は問題か、仕方がないのか」との設問に、フロア参加者の過半数は「仕方がない」と回答。これにはNHKもショックだったみたいで、無理やりねじ曲げて「問題あり」という方向に参加者の意見を聞き回っていたが、時間が経って視聴者の8割が「問題あり」と言っているとする結果が出てNHK番組側も安心したみたい(当初の狙い通りだったから)。最初から誘導の方向が見え見えの番組。

思い出したのは、昔の高坂正堯の講演。「共産主義というのは、とてつもなく魅力的なイデオロギーだ。理論的に見事に整合性がとれており、人々の心に共感を呼び起こすので、議論すれば必ず勝つ」というくだり。「みんな平等に」という訴えには、誰も抵抗できない。でもその結果、共産主義諸国はどういうことになってしまったのかを考えるといい(生き延びているのは似非共産主義で実質資本主義国家の中国だけ)。また資本主義国でありながら実質社会主義国であったニッポンは如何に惨めに低迷することになったのかを考えるべき。平等主義の美名のもとにばらまきを続け、人のお金を当てにするだけの強大な既得権集団を国内に作りあげてしまったニッポンは、おかげでどうしようもない経済低迷サイクルに入ってしまって近隣諸国に抜かれっぱなしの状況なのである。

一つだけ言わせていただければ、わがニッポン国には移動の自由がある。人口が生産性に比して人口が多すぎる地方から、生産性に比して人口が少なすぎる地域(都市部)に人が移動するのは、誰にとっても望ましいことだ。人間は動物。動物は「移動する」からこそ動物なのである。それをしないで何も努力をしない集団に「みんな平等であるべきだ」としてお金を回すべきだとする議論は、いまやニッポン最強の既得権集団に成り上がった利権団体になお一層の餌を与えてさらに強大化させることにしかならないのである。

地方利権を政治的に代弁し、その方向で国民を洗脳することを使命としているNHKならではの「超クサイ」番組であった。

Posted: Sat - May 19, 2007 at 08:35 PM           |


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