NHK:公募で決まった稲取町の女性観光協会事務局長が頑張っている!
なかなかよかった:番組表: "首都圏ネットワーク 東京から伊豆へ・女性観光協会事務局始動"
これには背景がある。伊豆の稲取が低迷する観光ビジネスを梃子入れしようとして、全国から観光事務局長を公募した。年収700万円、豪華公邸付き、二年契約。1000人以上の公募者があった。それも番組になったが、元巨大広告宣伝企業の定年退職サラリーマンとかが殺到。選ばれたのはごく地味な女性NPO活動家だった。今晩紹介されたのは彼女の仕事ぶり。とてもよかった。
とても視線が低く、それでいて大局を把握する能力がある人と見た。観光客向けの施設にはお茶のセルフサービスをしてはとか地味な提言があるかと思えば、稲取ファンを飛躍的に伸ばすために「稲取応援団」を組織してはどうかとか、とても戦略的な提言もある。これはとてもいいアイディアだ。
でも、東京の暮らしを投げ打って稲取にやってきた彼女の仕事はなかなか一筋縄では行かないみたい。地元の温泉旅館の女将達は、表面的には彼女をサポートしているようだが、内心はどう思っているのか分からないのは見え見え。観光協会の幹部にしても、「稲取応援団」なんかを組織したら自分たちの既得権が侵害されるのではないかと、新事務局長の「政策」には消極的な様子。イナカは閉鎖的なのだ。
温泉観光地としての稲取はともかく、稲取漁港はいいところだ。油壺からちょうど一日の航程。岸壁でクサヤの干物なんで一升瓶の日本酒を飲むのはとてもいい。でも、電車でやってくる観光客を相手に果たして観光商売が可能なのか、新事務局長の手腕にかかっている。
蛇足:
驚いたのは、東京と稲取の生活環境の差。新観光局長が身を以て体験したように、あっちの方がアホでも経済的に断然ゆとりのある生活が出来るのだ。気前のいい地方交付税と地元住民が儲かるように実施される公共事業のおかげである。一方、地方交付税を貰えない東京では、新事務局長のような有能な人々ですら「東京都市貧民」に甘んじざるを得ず、暮らしはとてもたいへん。なんだか考えさせられた。
Posted: Mon - April 16, 2007 at 09:24 PM
|