NHKクロ現は、競争政策が事故を引き起こしたと言うが……


今晩のクロ現:
番組表: "クローズアップ現代 競争激化・眠れぬバス運転手 国谷裕子"
長野県の農家が経営する家族経営のバス会社。過酷な競争に勝ち抜くために、スキー客目当てについ違法操業をしてしまった、みんなが生き延びることが出来るような料金設定が求められるという。そうかな〜。

この兼業農家の家族経営のバス会社の社員(家族)に犠牲者が出たことは、お悔やみ申しあげる。でもお金を払っている乗客にも多くの怪我人が出た。このバス会社は、バス運転手の人数を誤魔化すなど、違法な経営をやっていた。これが問題。規制緩和が原因だとするクニヤの誘導には、辟易した。

長野県には1200社に上るこういった農家経営(?)の小規模バス会社があるという。NHKは彼ら全員が生存できるような制度(つまり料金引き上げ)が必要だと示唆するが、これはとりもなおさず、現在の「ニッポン農政」のやり方に他ならない。経済合理性や「安全」よりも、供給者である業界全体の生存権をまっさきに重視するのである。零細家族経営を守ることがまず「はじめにありき」なのである。従業員が全員で5人程度の兼業農家のバス会社で、最低運転手が6人必要な運行契約を契約することは、違法である。企業経営ではそういうことはまずありえない。でも、農家でもいったんバス会社として参入してしまえば、それは既得権化して、弱者の生存権は守られるべきだというNHK的ポリティカリーコレクトネスに誘導される。

違法行為は違法行為。それをまず撲滅させるべきである。零細業者が違法行為をしなくてもいいように激しい競争を緩和するべきであるとするNHKの主張は、利権者の利益を守るものであっても、一般利用者の生命をリスクに晒したこの兼業農家バス会社の責任を拡散させるものでしかない。こういう問題点のすり替えが、最近の「クロ現」においては、目に余る。

Posted: Wed - February 28, 2007 at 08:37 PM           |


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