NHKクロ現:教育基本法‥‥結局、農村既得権益者支配体制を正当化する教育が「愛国教育」か!


あんまり教育基本法には興味がなかったが、今晩のクロ現で実際に現場で起こっていることを知って、愕然とした。
クローズアップ現代 NHK"11月14日(火)放送 愛国心って何ですか 教育基本法の改正案が今国会で成立する見通しで、昭和22年に制定されて以来、60年ぶりの改正となる。改正案の最大のポイントは、「愛国心」がどう盛り込まれるか。戦前の皇国教育への反省から生まれた教育基本法は、「個人の尊厳を重んじ」、「自律の精神を養う」という理念に賛同する人々と、国を形作る構成員としての「道徳心」や「規範意識」に欠けると見る人々の間で常に揺れてきた。「愛国心」とは何か。それをどうやって子供たちに教えていくのか。法律の改正で大きな影響を受けることになる学校の現場から、考えていく。"
クニヤの誘導方向ではなかったが、事実として「美しい(?)日本の農村風景を愛することが愛国心だ」という教育が現場でなされているのだ。こんな「愛国教育」は日本のためにならない。

愛国教育を一生懸命やっている女性教師の授業。「日本には四季がある、外国には四季がない、こういう日本は世界で最高の国だ」と教師は生徒に教える。生徒が「外国の自然も美しい」と反論すると、女性教師は富士山なんかの写真を見せて、強引に日本の四季が「世界一」だと言いくるめる。最後には生徒は口をつぐむ。これが愛国教育なら、やらない方がいい。

こういう主張が「日本の棚田の農村風景こそが日本の価値である、何を犠牲にしてもこの『美しい日本』を守らねばならない」という農村既得権者への利益誘導につながっている(農村住民がこの美しい日本の環境を維持しているのだからその手間賃を払えとなる)。これこそ「愛国教育」の狙いだったのだ。

教育基本法改正の反対者は、軍国主義につながるだとか、他国への配慮をしないと駄目だとか、見当違いな反対理由を述べているが、全く問題の本質を認識していないように見える。「愛国教育」の真の狙いは、農村既得権者にボラれている都市住民が、経済的に合理的な自由で個人主義的な冷静な考え方に目覚めそれはおかしいと主張することを防止することにあるのだ。今晩の番組を見てよくわかった。

都市住民からの所得移転で成り立っている山口県を支持基盤とする安倍総理が、教育基本法の改正に熱心な理由が、ようやく分かった。

散人は愛国者だ。だから現行の農村既得権者支配体制こそが日本を駄目にするとかねてから主張してきた。何でもかんでも旧態依然のニッポンをそのまま愛する精神を養うという教育基本法の改正には、賛成できない。間違っていることを指摘する人間こそが愛国者であろう。


(蛇足)

日本にしか四季はないと愛国教育をする学校の先生は教える。片腹痛い。在日外国人の間の「クラシック・ジョーク」は「日本には冬と夏の二つの季節しかない」というものだからだ。もちろんあいつらは日本人の前ではそれを言わない。でも、日本の春はとても短いことは事実だ。「愛国」先生も、もう少し外国の事情を勉強する方がいい。

(まとめ的追記)

明治の薩長政府がやったことも似ている。まず教育制度を整備し、愛国教育で「ニッポン」を叩きっ込み、時々不必要な対外戦争をやって国民の一体感を醸成する。実際の狙いは、正統性のない薩長支配体制の安定化にあった。内戦に負けた旧幕臣たちは貧窮のどん底に落ちて東京はスラム化したが、都市住民の不満を上手くナショナリズムに転化することでヨソモノ・イナカモン薩長支配体制(地方へのばらまき政治)を安定化させたのである。当時の東京スラムの凄まじさを知るにはこれが参考になる:

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安倍首相はさすが長州閥の正統的後継者だけのことはある。

Posted: Tue - November 14, 2006 at 08:54 PM           |


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