NHKは、いい加減に生物を「たち」呼ばわりするのを止めては?


今晩のNHK「大自然スペシャル」。まことにお金をかけたすごい番組だということは認めるが、すごく違和感を覚えたのはナレーション。動物や生物に「たち」という接尾語を使うのだ。例えば「魚たち」「虫たち」「蟻たち」等々。本来、日本語には名詞の複数形はない。「魚」「虫」「蟻」だけで複数形を意味する。「山々」「草ぐさ」などの繰り返し用語はあるが「たち」という接尾語を使っての複数表現は「人間」に限られてきた。どうして今になって、用語にうるさいNHKが生物にも「たち」を使うようになったのか?

これはNHKがポリティカリーコレクトな「エコロ」に支配されているということだろう。自然はやさしい、生物「たち」は人間と同じだ、人間も自然に優しいことが一番、それに刃向かうものは敵であるという価値観だ。すべての生物も動物も、人間と同じように扱おう、いや扱うべきだとする価値観が背景にある。

ところは面白いことに、「イチジクコバチ」という蜂が紹介されたのであるが、この蜂は巣立った直後にまだ蛹の中にある雌のメバチの蛹をこじ開けて強引に雌の幼虫と交尾する。ロリータ趣味も甚だしい。ところがこのケシカラヌ行為の説明に関してだけは「小バチたち」とは言わなかった。単なる「ハチ」だったのだ。「小バチたちはメスの幼虫たちに無理やり交尾します」となぜ言わない? NHKの一貫性のないことは甚だしいのである。

あまり自然を美化したり人間化したりしない方がいいと思う。さもないと鼻をアザラシの赤ちゃんに噛みちぎられるナイーブな犠牲者が続出することになる↓

陸に打ち上げられたアザラシの赤ちゃんを助けようとして鼻を噛みちぎられた女性

Posted: Fri - January 6, 2006 at 09:44 PM           |  


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