『女性たちの平成不況』(樋口美雄ほか)、女性たちはもっと怒らねばならない!


日経読書欄で大阪大学教授の大竹文雄氏が紹介されている一冊。曰く:
実際には、平成不況の影響を大きく受けてきたのは女性たちだ。(中略)「年齢が下の世代は上の世代より豊かになれなかった」ことも明らかにされる。(中略)本書は、追跡調査の開始から十年かけて得られた地道な基礎研究のすぐれた成果である。
これは読まねばならないな。数字に裏付けられた研究は、常に興味深い。それにもかかわらず、日本の女性は与党自民党が好き。不可解だ。

約2000人の女性を対象に十年かけて追跡調査をやったとのことだ。不況で正社員が減り非正規社員が増えているが、その多くは女性であり、生活は以前より苦しくなっているという。親と同居している未婚者の生活もかつてほど楽ではなくなっているらしい。

「痛みのない改革はない、痛みを感ずるべきだ」とどっかの総理大臣は連発しているが、痛みは常に一番の弱者に対して一番強い形で襲いかかってくるのだ。昭和初期の井上デフレ政策でも当時同じことが叫ばれたが、何一つ成果がなかったばかりか逆効果であったことについては、経済史的に証明されている。硬直的な改革路線を盲進することで、日本経済はまた壮大な無駄をやってしまった。

Posted: Sun - June 6, 2004 at 11:20 AM           |  


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