NHK:最新ロボット大研究、これぞ日本の底力……これぞ「日本の見当違い」だな


今晩8時からのNHK番組。愛知万博にからんで最新ロボット事情の特集をやっていた。見ていて限りなく沈んでしまった。日本はトンでもない見当違いをしているのではないか?

いろんなロボットが紹介された。「かわいい」ペットロボットとか、お年寄りの面倒を見るのに役に立つというロボットとか。開発に携わっている人は、遊び心をフルに発揮して実に楽しそう。でも膨大な日本のリソースとエネルギーを無駄なことに費やしているように感じてしまった。もっとホントに役に立つ分野に有能な人材を振り向けるべきではないか。

日本のロボット開発ブームは、80年代以降、不足する労働力を補うため、必然的に増加する外国人労働者の受け入れを認めるのが嫌なためだけに労働力をロボットで置き換えようという自民党政府の政策ではじまった。世界事情を正しく認識していないということで最初からボタンの掛け違いがある。

人間をロボットで代替しようなぞという考えは、所詮100年以上早い上に、どだい達成できない目標だ。外国人を排除しようと言うのも、どだい時代の流れに反している。それにもかかわらず、膨大な国のエネルギーをそれに投入したのは、日本のイナカモン自民党政府のゼノフォビア(外国人への嫌悪感、xenophobia)からくる愚かな政治判断に他ならない。排他的なウヨ的国民感情が、その実現不可能な政策を無定見に支持した。

ロボット・ペットで心が癒されると感じる人は、結構「特異な」人である。それと同じように老年期の介護をロボットにお願いして幸せだと感じる人も「特異な」人だろう。ロボットよりは、人間感情をもつフィリッピン人女性看護師の方が、年寄りにとってよほどいい。ロボットの方がいいと思うのは、外国人に職を奪われるかも知れないことを危惧する○○大臣に代表される組織労働者層だけだろうが、その組織労働者にしても、ロボットでいいと言うことになれば自分の職をロボットに奪われることになる(それが出来ないことを見通してのことだろうが)。

所詮、遊びでしかすぎないロボット開発に、膨大な国内の才能と資源が無駄に費やされている。その無駄以上に、それを容認し、ロボットこそが日本の問題解決のカギだとする世論に、逆に危機感を覚える。

それからもう一つ。いくらロボットが進歩したところで、ロボットは税金を払わない。少子化で危機的状況にある日本の年金・財政事情の解決には、なんの役にも立たないのである。

Posted: Fri - June 10, 2005 at 09:17 PM           |  


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