単独世界一周をしたヨット英雄の「老人パワー」にエールだ!


きょうはうれしいニュースが二つ。ヨットで単独世界一周を達成した老人が二人も日本に帰ってきた。66才の堀江健一氏と、もう一人三浦港を母港とするの71才のセーラー。ヨットをすこし囓った人間として断言できる。かれらはすごい。

テレビでインタビューを見たが、まさしくヨットマンらしい小気味のいい、且ついい加減な発言だった。あのへんの面白さがわからないと、ヨット界はわからない。

散人が外洋ヨットをやったのはほんの一〜二年にすぎない。本来的にはディンギー(短距離小型レーサー)マンだ。だから外洋セーラーは、自分にはとても真似ができないエライ人として本当に尊敬している。あの世界は体力が勝負なのだ。それも持久力。散人にはとてもその体力がなかった。

でも、今でも誇りに思っている外洋クルーズが一つある。せっかくの機会だから、自慢話を。

ベネズエラにいた時のこと、友人の外洋クルーザーでカラカスから北に100マイル離れたごく小さな珊瑚礁トルトューガに行った。夜中に出発し、散人が舵を握った。しばらくして気がついたが、カリブ海にはラジオビーコンなぞはない(ビーコンで位置がわからない)のだ。コンパスのランプは電球が切れている。これで100マイル先の小島にどうしてたどり着けるのか。友人はトルトゥーガ島は真北にあるから、北極星を目指して進んでいけばいいと言う。北極星だけを頼りに100マイルを貿易風の強風の中を時速7ノットで北に進んだ。それでも朝がが来ると、真正面の方向に、そのごく小さい珊瑚礁のヤシの木が見えたのである。角度が一度それていたら、永遠に迷い子になっていたところだ。

散人の舵捌きは、それほどすごいのである。相模湾でクルーザーをやっていた時は、ディンギーとクルーザーの区別がつかず恥の掻きっぱなしであったが、本当はすごいのだと言うことを、一言死ぬ前に言っておかねばならないと思い、書き残す。

Posted: Tue - June 7, 2005 at 09:16 PM           |  


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