アテネ五輪:ヨット男子470級で関・轟組が銅メダル……たいへんな快挙だ


日本が男子ヨットではじめてメダルを取った(記事)。今朝のNHK衛星放送で試合を観たが、みごとな走りっぷりだ。ヨットのような種目でメダルを取れるようになったということは、日本のスポーツ界も確実に変化しているのかも知れない。

試合は軽風の中でけっこう波とうねりがあるという、散人が現役時代もっとも苦手とした条件。一見、誰でも走らせることが出来るような初心者向け条件に見えるが、ちょっとでも油断すると艇速は落ちるし、いったん停まってしまうとなかなか加速できず競っている相手に直ぐやられる。風も不安定だし、精神的面で非常にストレスがかかるレースだ。その中で関・轟組は素晴らしい走りを見せていた。

ヨットとはかなり特殊なスポーツである。体力と技術に加え、戦術とメンタルな要素が非常に大きいのは他の種目も同じことだが、自然の中で勝負する故に、自分のコントロールできない大きな外的環境への対処と、その変化の読みが極めて重要になるスポーツだ。ギャンブルという要素もある。遊びとしても最高に面白い。一種の人生ゲームなのだ。

こういうゲームにおいては、従来からの根性重視の「体育会的」トレーニングはあまり有効ではないように思う。これについては以前書いたことがある↓

いわゆる「体育会」的なもの (2002.9.11)

それに対し関選手と轟選手は、小松監督が言っている言葉を借りると「僕らとは違うタイプ。過去にいなかった選手」とのこと。日本のヨット界の必ずしも中心地ではない霞ヶ浦で、小さいときから遊びでヨットをはじめ、大学では体育会には属したものの、主に海外で試合・練習してきた選手であるとのこと。

「気合いだ!気合いだ!」で勝てるスポーツもあれば、そんなのでは勝てないスポーツもあるのだ。

日本企業の国際競争においても同じことが言えると思う。「プロジェクト-X」の時代は終わったとは言わないけれど、NHKも新シリーズ「プロジェクト-Y」を考えても良いんではないか。


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Posted: Sun - August 22, 2004 at 12:53 PM           |  


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