10/30 Today 教育勅語発布(1890)……やっぱり教育の国家管理は良くない


教育勅語の音読は、年寄りの散人でもさすがに聞いたことがないが、親兄弟の話によると戦前の小学校で毎朝校長がこれを読み上げたらしい。読み間違えて切腹した校長先生も居られたとか。

生徒には難しすぎて内容は理解できなかったのだが、最後の「御名御璽(ぎょめいぎょじ)」という言葉にたどり着くとやっと終わったことが分かり、ほっとして頭を上げたそうな。

明治の最初には西欧の諸制度を参考にし意欲的な自由主義的、開明的な教育制度が指向されたが、徐々に後退し、明治23年にはこのような国家主義的な制度となった。国民国家の成立段階ではどうしても国民国家のイデオロギー教育とならざるを得ない。古今東西の義務教育とはそもそもそういうものなのである(フランス大革命後の義務教育もそうだ)。

その点、江戸時代の寺子屋教育は「読み・書き・算盤」と言う実技教育に徹しており、イデオロギーとは無縁であった。江戸時代の識字率は同時代の世界でトップ水準にあったと言う研究もあり、極めて効率的な教育システムでもあった。でも兵隊を育成するには向いていなかったので明治政府は寺子屋を廃止してしまう。

こういうことで、義務教育の地方政府への移管(三位一体改革の要)は、出来るだけ進めた方がいい。

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(初出:2003.10.30)

追記:文部科学省の「学習指導要領」なんてのも、どうなのかな。あれほど大量の違反校を出すということは、指導要領の方が現実と合致していないのではないか?

Posted: Mon - October 30, 2006 at 09:17 AM           |


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