4/23 Today 三国干渉はじまる (1895)……ニッポン国民は激高、今も昔も同じ国民性


日清戦争でせっかく清国からぶんどった遼東半島について、ロシア、フランス、ドイツの三カ国は「それはおかしい」と横やりを入れた。三国干渉である。日本国民の激高ぶりはすごかった(まあ今の2chウヨ板みたいな雰囲気と思えばいい)。しかし当時の日本の指導者は冷静に判断して無条件で三カ国の要求を受け入れる。当時の日本政府はまだ理性的な情勢判断が出来た。

岡崎久彦は『陸奥宗光とその時代』で以下のように書いている:
戦前までの世代の人は、三国干渉と聞くと、もうそれだけで、からだじゅうの血が怒りに燃えたものである。(中略)しかし、それも日本人の世間知らずのゆえといってもよい。狼が渾身の力をふりしぼって大鹿をたおしても、そこに虎がくれば。自分の権利も何もないのが、ジャングルの掟である。

まあ、後で賠償金の上乗せに成功しているので日本としてはうまいことやった方じゃないかな。日本が清国から取った賠償金の総額は当時のお金で3億6000万円(2億両プラス上乗せ金)。戦時予算であった明治28年の海軍費が1300万円だったことを考えるといかに巨額のお金だったかわかる。当時の一円は庶民の平均月収で考えていまの2万円に相当。いまの感覚では7兆円ほど清国からぶんどったことになる。でも舞い上がった日本国民にはそれがわからない。集団的憎悪の対象となってしまった稀代の有能な外交官陸奥宗光は失意のうちに亡くなる。


(再掲載)

Posted: Wed - April 23, 2008 at 07:29 AM           |


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