1/10 Today 徴兵令公布
(1873)……「威張りかえってなんの仕事もせず暮らしている」サムライを首にした
明治政府は廃藩置県の断行の後、国民皆兵の基本原則の元に西欧諸国に倣って徴兵制度を採用。明治6年1月10日、徴兵令が発せられた。みんなから猛反発が出た。庶民は当然兵隊にとられるのを嫌って日本中で一揆を起こした(血税一揆)。武士は武士で職を奪われてメシの食い上げだと言うことで各地で反乱を起こした(不平士族の反乱)。政府は挟み撃ちに食らった格好。
この時出された「全国募兵の詔」がおもしろい。みんな腹を立てるわけだ。一部引用:
まず武士を激しく非難。「双刀を帯び武士と称し、抗顔座食し(威張りかえってなんの仕事もせずに暮らしている)」とあんなのは役に立たないとして、国民すべては「人たるものもとより心力を尽くし国に報ぜざるべからず、西人これを称して血税とす」という。
「威張りかえってなんの仕事もせずに暮らしている」とはよかった。でも、薩摩藩ほかの武士は戊辰戦争の功労者であったわけだし「はいご苦労様」ではした金で首にするといっても納得しない。幕府側に付いた諸藩ではもっと解雇条件が悪かった。また庶民は当然のことながら反対。むつかしい「血税」なぞといっても分かるわけはない。案の定、「血税というのは、兵隊にとった若者の血を絞って酒として西洋人に飲ませることだ」とするデマが飛び交った。
まあ、現代ほとんどの国は徴兵制度を廃止して、志願兵制度にしている。志願兵は職業的な武士といえば言える。江戸時代の方が時代の先を行っていたとも言えるのであるが、あまり仕事をせずにお給料だけを貰うクセが付いてしまっていたのがよくないところ。長く続いた制度には時々はこんなリシャッフルが必要になるのである。現代の日本にも、「威張りかえってなんの仕事もせず暮らしている」既得権者が多すぎるから。
(初出:2005.1.10)
Posted: Thu - January 10, 2008 at 10:30 AM
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