10/6 Today ル・コルビュジエが生まれる (1887.10.6)


モダニズムで20世紀を風靡した建築家ル・コルビュジエがスイスで生まれた日。スイス人として育ったのだが、1908年はじめてパリを訪れ、そこで彼は決定的にと言っていいほど大きく触発される。

ほぼ同時期に生まれて初めてパリを訪れた一人の日本人の若者がいた。永井荷風です。荷風も同じくパリで大いに触発され、パリへの憧憬を死ぬまで持ち続けた。しかし興味深いことに、以後この二人は全く異なった理想の都市像を追い求めてゆく。荷風は昔懐かしい「黄昏の裏町」を求め都市散策を続けるが、ル・コルビュジエは超近代的な「輝ける都市」を具現化しようと世界中に彼の都市観を広げるのだ。パリは古いものと新しいものの両面があるのだ。奥が深い。『荷風とル・コルビュジエのパリ』 東秀紀(新潮選書)は良書です。

ここで大切なことは、当時のパリがそれだけ世界の知性を集め感動を与える求心力があったということ。ル・コルビュジエにしても、ピカソにしても、フジタにしても、ムスタキにしてもこうやってパリにやって来て、結果としてフランスの発展に寄与することとなる。現在の東京は、このように海外の才能を集客するだけの魅力を持った町なのか、それが問題なのである。 東京の都市改造も、国際コンペでやったらどうか。外国人コンプレックスの強い慎太郎が都知事でいる限り、無理かな。

荷風とル・コルビュジエのパリ
東 秀紀

発売日 1998/02
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(初出:2003.10.6)

Posted: Sat - October 6, 2007 at 06:12 AM           |


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