12/31 Today 大晦日「去年今年貫く棒の如きもの」


きょうは大晦日。大晦日はやっぱり高浜虚子のこの一句。これですね。

高浜虚子が昭和25年に作った句:
去年今年(こぞことし)貫く棒の如きもの

散人は俳人ではないので俳句はよくわからないが、それでもこの句の強さには圧倒されます。

大岡信も「去年今年とは、昨日が去年できょうは今年といいう一年の変わり目をとらえ、ぐんと大きく表現した新年の季語。虚子の句はこの季語の力を最大限に利用して、新春だけに限らず、去年をも今年をも丸抱えにして貫流する天地自然の理への思いをうたう。『貫く棒の如きもの』の強さは大したもので、快作にして怪作というべきか」と絶賛している(折々のうた)。

散人は、むしろこの「貫く棒の如きもの」は「天地自然の理」というより「己の意志」という風にとらえたい。自分の進むべき道は暦が変わったことぐらいで微動たりともしないという意志の強さである。弱い人間だからこそ、こんな句に憧れる。

ところで。石原慎太郎が『太陽の季節』を書いて芥川賞をもらったのは1955年(昭和30年)。石原は、この高浜虚子の句を読んでいたはず。石原にとって去年今年の壁とはまさに障子紙であったのだ。

(初出:2004.12.31)

2006.12.31 追記。小泉改革は「貫く棒」として来年に続いて行くのかしら。ちょっと心配。でも年末の株価の回復基調は本物みたい。たこたこ揚がれ,天まで揚がれ!

Posted: Sun - December 31, 2006 at 10:31 AM           |


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