1/17 Today 阪神大震災(1995)


今さらだと思うが、今日は阪神大震災記念日。あの日に実家が破壊されて以来(ここに書いた)復興後の阪神間にはあまり帰らないが、たまに帰ると考えさせられることがある。13年も経っているのに道路や街の作りが震災以前と変わっていないことだ。根本的な災害対策である「都市大改造」は実施されなかったのである。

比較するのはあまりに可哀想だが、パリの都市大改造と比べれば阪神間の無為無策が明らかになる。パリの大改造が実施されたのは19世紀の半ば。いわゆる「オスマンのパリ大改造」だが、20年程度の間に住宅が密集した非衛生的な中世都市であったパリは大アベニューが放射状に配置された災害に強い近代都市に徹底的に改造されたのである。日本ではこれが出来ない。

地権者の権利があまりに強いためである。成田空港もあれだけ年月が経っているのに未完成だし、新宿の富久町西の市街地再開発も、学識経験者が市民の為の再開発といって指導したりなんかして20年以上チンタラやっているのに、いまだに街は昔のままの住宅密集災害無防備地域のまま。今日テレビでやっていた神戸の長田区の再開発にしても、いまだに空き地だらけで都市の形態をなしていない。みんなの声を全部聞いていては前に進まないのである。

高坂正堯は、ニッポンの過剰な地権者の権利保護はGHQが仕組んだものだと言っていた。これで日本は二度と軍事大国にならないだろうとの読みだったのだが、災害対策のための都市改造も出来なくなってしまったのは、とても困ったことである。ニッポンの農業の大規模化も地権者のエゴイズムのおかげで全く進まない。おかげで「国民」は異常に高い国産食糧を強制的に買わされ、可処分所得が蚕食され、一億総貧乏人化するはめに陥っている。地震についても、また起これば同じことになるのではないか。

Posted: Thu - January 17, 2008 at 06:59 PM           |


©