4/5 Today 台湾征討(1874)……仕事がなくなったサムライの失業対策事業?


明治7年4月5日、明治政府は西郷従道を台湾蛮地事務都督に任命、台湾遠征軍の派遣を実施せしめた。大久保利通は西郷隆盛の征韓論をなんとか潰したものの、国内不平士族の不満はつのるばかり。彼らの機嫌を取るためにだけ台湾遠征を決定した(失業対策戦争だね)。事実、閣議に提出された計画書にはまったく領土的野心がなかったことが記録されている。

日本社会ではこういうことが多い。「ニーズ・オリエンティッド」じゃなく「シーヅ・オリエンティッド」な政治が優先されるのだ。

いまだに、たくさんお役人がいるから彼らに仕事をやらないといけないといってややこしい規制を作ったり、農業従事者に仕事を続けてもらうためだといって消費者を無視した経済合理性に反する無駄な仕組みを作ったり、日に3時間しか働かない給食オバさんも少しは働いて貰わないと困るとかいってへんな「食育」をやってみたり。膨大な医療保険業務を「創出」する「メタボ診断」を制度化したり。

あるセクターに人が多すぎるようになると、必ず不必要な仕事をつくり出す輩が出てくる。「小人閑居して不善を為す」とはいうが、その結果他人に余分の仕事を強制するような特定業界の「暇つぶし仕事」を大量生産して貰っては困るのである。

(初出:2006.4.5)

追記:この時代を描いた現在日経で連載中の『望郷への道』(北方謙三)は抜群に面白い。九州を追われたヤクザ夫婦が台湾で菓子製造事業を始めるのだ。彼らの仕事ぶりには千の一つの無駄もない。成功間違いなし。この夫婦を文句なしに応援している。

Posted: Sat - April 5, 2008 at 10:12 AM           |


©