2/13 Today 苗字が義務付けられる (1875)……匿名はダメとなりました


明治8年2月13日の太政官布告「平民ニ令シテ氏ヲ称シ、其詳ナラサル者ハ、新ニ之ヲ設ケシム」で平民も必ず名字(苗字・姓)をつけなければいけないことになった。まあ、いわば匿名禁止令だな。

平民は急に名字を名乗らねばならないと言うことで、いろいろ苦労したらしい。どういう名字を付けたらいいのか、当時はいちばん学があった坊さんに相談したりして決めた。それまでは「名乗るほどのもんじゃございません」で済んだのが、ちゃんと姓名を名乗らねばならなくなった。

古代においては名前というものは非常にプライベートなもんだったそうな。万葉集の最初の歌「こもよみこもち……」で菜を摘む少女に名前を聞くくだりがある。女性に名前を聞くなどとはトンでもないことで、これはとりもなおさず当時は求婚を意味したらしい。
籠(こ)もよ み籠(こ)持ち 掘串(ふくし)もよ み掘串(ふくし)持ち 
この丘に 菜摘ます児 家聞かな 名告(の)らさね
そらみつ 大和の国は おしなべて われこそ居れ
しきなべて われこそ座(ま)せ
われこそは 告(の)らめ 家をも名をも
        雄略天皇

さて、これを枕に、ネットにおいての匿名による他人への誹謗・中傷攻撃はどうかと言う、ムツカシイ議論をするつもりだったけれど、アホらしいのでやめ。


(初出:2005.2.13)

Posted: Wed - February 13, 2008 at 07:32 AM           |


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