2/11 Today 日本で最初のバンザイ三唱(帝国憲法発布の日 、1889年)


明治23年2月11日、明治憲法の発布。伊藤博文が起草した。国民はこの日までその内容を知らなかったが「万歳」をしてみんなで祝った。ちなみに日本国民が「万歳(バンザイ)」を唱えたのは、この日が最初。永井荷風のお父さんが帝大の学生を特訓した。

永井荷風は「花火」でこう書いている。
明治23年の二月に憲法発布の祝賀祭があった。(中略)国民が国家に対して「万歳」と呼ぶ言葉を覚えたのも確かこの時から始まったように記憶している。何故かと言うに、そのころ私の父親は帝国大学に勤めて居られたが、その日の夕方(中略)今夜は大学の書生を大勢引き連れ二重橋に練りだして万歳を三呼した話をされた。万歳というのは英語の何とやら言う語を取ったもので(中略)と遠い昔の話をされた。

ところでこの「バンザイ」と言う発音だが、もとはといえば中国語の「万歳」で正しい発音は「バンゼイ」。もしくは「マンザイ」。そういう風に発音するべきものなのだが、当時、政府内で評議したところ、この発音はどうもカッコワルイと言い出した人がいて、時代が異なる漢字の発音を組み合わせた「バンザイ」という発音に決めたとのこと。

荷風は万歳が嫌いだった。夏目漱石も万歳が嫌いだった一人。「趣味の遺伝」にどうしても自分は「万歳」と叫ぶことが出来ないと書いている。

あの「バンザイ」を聞くと、ムラ社会のむき出しの雄叫びのようで、漱石、荷風ばかりでなく小生もいささか気持ちが悪い。もうそろそろ、やめにしてはどうかと思うのだが、日本はなかなか変わらない。


(初出:2005.2.11)

Posted: Mon - February 11, 2008 at 09:27 AM           |


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