1/17 Today : 阪神大震災 (1995)……「国破れて山河あり」というが


11年前の今朝早く、地震が起こった。その時のことはすでに書いたが、多くの知り合いが亡くなられた。あれから11年。神戸市の人口もようやく元に戻り、街も今風に再建されたが、すっかり街並みは変わってしまい、散人の「原風景」は失われた。「国破れて山河あり」というが都市にとっての街並みは「山河」そのものなのである。

関西には時々帰るが、もはやまったく別の街となっているかのようだ。白い土と黒松は変わらないものの、建物が変わってしまった。大正、昭和初期に阪神間で建てられた住宅はそれなりに美しいものであったが、みんななくなってしまっている。悲しいことである。

地震で倒れたものは仕方がない。でも、最近の街作りは、余りにも古い景観を安易に破壊するように感じる。両国の江戸博物館で江戸末期の街のパノラマ写真(外国人が撮影)を見たことがあるが、実に均整がとれた美しい街並みだった。その景観が壊されて街並みが乱雑になってしまった以上、景観は守るべきものから、新たにつくり出すべきものとなってしまった。

あまり都市部の建物に建築家の創造性とか施主の個性とかを発揮させない方がいいのではないか。電柱は地中化し、広告看板は規制するべきだ。これこそ必要な公共工事と規制。ところが多くの戦後生まれの人たちにとっては、乱立する電柱と蜘蛛の巣のような電線に大きな広告看板こそが、彼らの「心の原風景」となってしまっている。景観論争になかなか決着がつかない理由である。

Posted: Tue - January 17, 2006 at 01:54 PM           |  


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