1/11 Today 秩父郡より和銅を献ず(708)……やっぱり景気はお金の量だ


708年1月11日、武蔵の国の秩父郡から朝廷に和銅(自然銅)が献じられた。時の元明女帝は大いに喜び、大赦とか減税とか贈り物とか、国民に狂気の大盤振る舞い。またすぐさまこの銅で貨幣を鋳造することとなった(和同開珎ですね)。減税と大量貨幣供給で景気はきわめてよくなり、みんな幸せに暮らしましたとさ。

やっぱりお金の量が増えると景気はよくなる。歴史を見ても新大陸からの金銀の輸入でヨーロッパは空前の景気拡大が実現できたし、貨幣鋳造用の金銀を日本に頼っていた中国も元のフビライが国家権力で強制的に紙幣を流通させた瞬間に大変な経済発展が実現された。江戸時代の度重なる小判の「改悪(一枚あたりの金含有量を減らしたこと)」もマクロ経済的にはよい効果があった。人間、悪貨であれ良貨であれ、財サービスと交換できる所有貨幣が多くなり、将来的にその価値が下がると思えば必ずお金を使うものなのである。だから経済は拡大する。

ケインズはこれを「月が一つしかないのに、誰も月を欲しがるときには、丸いチーズを月だと言って与えるしかない。中央銀行を国有化するのだ」という寓話で表現した。

Posted: Wed - January 11, 2006 at 09:20 AM           |  


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