12/22 Today 冬至……明日からだんだん日が長くなる


きょうは冬至。一年で一番日が短い日。明日から日中時間が少しずつ長くなる。柚子湯の日。蕪村の命日(1783)。何となく老人が似合う日でもある。

永井荷風は『冬の蠅』の序に次のように書いた;
憎まれてながらへる人冬の蠅といふ晋子が句をおもひ浮かべて、この書に名つく。(中略)亦何をか言はむ。老ひてますます憎まれる身なれば。

小生も同じようなもんかも知れないですな。

古屋健三は『永井荷風冬との出会い』の最終章「危険な作家、荷風」で「荷風は日本の近代において、ただ一人危険な作家である」と断ずる。「荷風の何がそれほど危険なのか。それはおそらく荷風には懐疑がないからだと思う」とし「荷風を読む害毒とは、美の使者と化するより他の生き方を不純と退けてしまうようになることだろう。限りなく本質的になって、人が生きるのに必要な曖昧さを削りとられてしまうことだろう」と述べる。

ところで「女荷風」の二代目候補が登場(初代「女荷風」はご存じ森茉莉)。持田叙子です。彼女の『朝寝の荷風』はとても面白い。荷風の読み方をほとんど根本から変えてしまう新鮮な刺激に満ちた好著。「荷風のラ・マルセイエーズにもっと耳を傾けよう」という。賛成。

朝寝の荷風
4409160885持田 叙子

人文書院 2005-05
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Posted: Thu - December 22, 2005 at 10:25 AM           |  


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