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余丁町散人(橋本尚幸)の隠居小屋 - Blog
10/15 Today 佐藤義清(西行)が出家 (1140.10.15)
佐藤義清(西行)が出家しました。下北面の武士として鳥羽院に仕えていた佐藤義清は1140年(保延6)23歳で出家。西行の誕生です。出家の理由は定かではありません。以後50年、信仰と詠歌を支えとした草庵と行脚の生涯をおくります。
今でいう早期退職かな。経済的には紀州に自分の領地があり、そこを弟に任せて仕送りを受けていたらしい。いろいろ政治的な内情にも通じていたようで、西行が鎌倉に行ったとき、源頼朝は西行から都の状況をいろいろ聞き出そうとしてひと晩引き止めた。頼朝がお礼に銀塊を渡すと西行はそれを門前で遊ぶ子供達にやってしまったという。お金なんか要らんということだが、霞を食って生きていたわけではなく、いちおう経済的な裏付けがあった。
西行の歌といえば、やはりこれが有名。
「願はくは花の下にて春死なむそのきさらぎの望月の頃」
花とはもちろん桜の花。満月のころに満開の桜の下で死にたいという歌。
約700年後、梶井基次郎は「桜の樹の下には屍体が埋まっている!」との名文句を書いた(「桜の樹の下には」)。この考えは「一体どこから浮かんできた空想なのかさっぱり見当がつかない」と梶井は書いたが、無意識のうちに西行の歌を下敷きにしていると思う。
桜の下で酒を飲むのは気持ちがいい。ようやく暖かくなって吹く風もすがすがしい。死ぬのはやっぱり春だな。夏は暑いし、冬は寒い。秋は寂しい。春がいい。酔っぱらってそのまま死んでしまいたい、という気持ちになる人は多いようだ。でもイッキ飲みで死ぬのは格好が悪い。
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(初出:2003.10.15)
Posted: Sun - October 15, 2006 at 09:22 AM
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Published On: Oct 15, 2006 09:23 AM
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