8/20 Today トロツキー暗殺 (1940)……でも亡命先でいいこともあった


スターリンとの権力闘争に敗れメキシコに亡命していたトロツキー (Leon Trotsky) はこの日遂に暗殺された。刺客を極度に警戒し、要塞のような家に住んでいたのだが、無駄であった。その家に行ったことがある。

メキシコの高級住宅地コヨアカンにある屋敷であるが、まず外観からして驚かされる。高い塀を周囲にめぐらし、塀の角には銃眼だけが不気味に開いた見張り所が設けられている。壁の厚さは優に1メートル。要塞だ。中に入ると各部屋のドアは分厚い鉄板で作られている。トロツキーの書斎はその中でも一番奥まったところにある小さな部屋でごく小さな窓が中庭に面してひとつあるだけ。窓には厳重に鉄格子がはまっている。ほとんど光も差し込まない。

この牢獄のような小部屋の中でトロツキーは何年間もただひたすら執筆に精を出した。こういうところに住むぐらいなら生きていても仕方がないと思うほどの生活環境であったが、トロツキーにはそれ以上に大切なことがあった。自分の思想を書き残すということである。そのためにはすべてを犠牲にした。でも刺客は友人を装い家に潜入しトロツキーを殺害する。

可哀想なメキシコ生活であったが、ひとつだけとてもいいことがあった。近所に住んでいたメキシコの女流画家フリーダ・カーロと恋人関係にあったのだ。フリーダは本気じゃなかったようだが(なにせトロツキーは爺さんだ)トロツキーは夢中になっていたのではないか。先般新日曜美術館「フリーダ・カーロ」でトロツキーとフリーダ・カーロの映像が放映されたが、トロツキーは実に幸せそうであった。ムービー・リンクを見てください。楽しいこともあったのである。本当によかった。

トロツキーとフリーダ・カーロが談笑する映像:
http://homepage.mac.com/naoyuki_hashimoto/iblog/C1310380191/E23597258/index.html



(初出:2004.8.20)

Posted: Mon - August 20, 2007 at 07:42 AM           |


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