6/20 Today 田中角栄『日本列島改造論』出版 (1972)


これこそ諸悪の根元とか、いろんな批判はある本だ。でもこの本はとてもわかりやすく説得力があるのだ。あまりにわかりやすくて説得力のある議論は、時には危険なことにもつながるという例。

当時の日本の社会資本の立ち後れは決定的だったし、今でも国際水準に達していないところがいっぱい。だから「列島改造を」ということになるのだが、実施してその後の展開はご覧の通り。地方が豊かになったのはけっこうなことだが、肝腎の人が住む都市部の整備が決定的に遅れてしまった。田舎の美しさも失われ、日本中が雑然となってしまう。「山はあるべくしてあり、海はあるべくしてある」という昭和天皇の言葉を噛みしめるべきだったね。

それにしても戦後日本でこれだけ国民に対して分かりやすい夢のある政策を掲げた政治家はすくない。ほかには池田勇人の「所得倍増論」ぐらいがあるだけ。小泉総理も「構造改革、構造改革」の連呼も結構だが、それをやり遂げればどんな良いことが待っているのか、もうちょっと具体的な目に見えるかたちの「夢」を提示しないと、抽象的なスローガンだけでは人はついてこない。狡賢い角栄から学べ!

参考資料

http://www.tanken.com/kokudo.html

Posted: Mon - June 20, 2005 at 09:14 AM           |  


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